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産業技術開発研究所(ITDI)

研究機関の概要

所在国 フィリピン
日本語表記 産業技術開発研究所(ITDI)
英語表記 Industrial Technology Development Institute(DOST-ITDI)
現地語表記 Industrial Technology Development Institute(DOST-ITDI)
主管省庁・部局 科学技術省
本部所在地 DOST Compound,Gen.Santos Ave., Bicutan, Taguig, Metro manila 1631
キャンパス所在地
土地・建物等の面積(㎡)
ウェブサイト https://itdi.dost.gov.ph/
ニュースページ https://itdi.dost.gov.ph/
予算(ドル) 13,314,559 ※2022年3月末換算
創立年 1987年

沿革

前身である国立科学技術研究所(NIST)などの組織再編を経て、1987年に科学技術省傘下の研究開発機関として現在の名称となる。

組織・人員

組織

所長 研究担当副所長 管理・技術サービス担当副所長 その他管理・財政部門
【科学技術部門】国家計量標準部(NMD) 標準試験所(STD) 技術サービス部(TSD)
【研究開発部門】化学品・エネルギー部(CED) 環境・バイオ部門(EBD) 食品加工部(FPD) 材料科学部(MSD) パッケージング技術部(PTD)

研究者数

319人

研究支援者数

研究活動

代表的なプロジェクト、研究成果、産学連携など

近年における顕著な研究成果として以下がある。
・辺境部と脆弱なコミュニティへのRTE食品・飲料の配布システム
・3Dプリントで作成された医療用PEと機器
・マニラ湾の再生に向けたエステロスのプラスチック廃棄物熱分解システムの構築
・インテリジェントデータ解析システム:Industry4.0に向けたインテリジェントなソリューション
・マニラ首都圏における小型製品の最終配送(バイク、クローズドバン)における衝撃・振動値のデータ取得
・自治体の固形廃棄物管理プログラムの強化:首都圏自治体における廃棄物分析・特性調査(WACS)計画策定の支援
・ブカヨ(ココナッツキャンディー)とブディン(キャッサバ餅)の包装改善技術による賞味期限の延長
・紙および紙ベースの食品包装におけるベンゾフェノンの移行特性に対する保存条件の影響
・ITDIホールセル発酵技術を用いたデキストランおよび果糖ぶどう糖液糖のスプレードライのパイロット生産
・地場産天然色素の食品添加物としての利用
・特定バナナ製品(バナナチップス、バナナカップ、冷凍バナナ)のハラール保証システムの構築
・バイオマス由来カーボン量子ドットおよびCQD/ポリマー複合体のバイオ医療・工業用途への応用

研究機関の特徴

ITDIは、国の科学技術の基礎を築いた公的研究機関の一つである。現在では、科学技術省(DOST)のRDI(研究開発機関)の一つとして、学際的な産業研究開発、技術サービス、知識の変換や技術移転、商業化を行っている。ITDIは新技術と製品イノベーションのノウハウを活用し、国の成長と発展を加速させるための信頼できる産業界と政府のパートナーとして認知されている。
ITDIは学際的な研究開発を行っており、食品加工、材料科学、化学・エネルギー、環境・バイオテクノロジー、包装技術の5つの主要分野に重点を置いている。ITDIの研究開発プログラムは、以下のDOST Outcomeに沿うように考慮されており、国内産業の発展を促進することを最終的な目標としている。
農業部門の生産性を世界水準に引き上げるための科学的なノウハウとツールの提供/中小零細企業が世界水準を満たす競争力のある製品を開発・生産できるようにする、革新的で費用対効果の高い適切な技術の開発/地場産業のバリューチェーンを向上させ、国際的な競争力を獲得するための最先端の施設の提供/科学、技術、イノベーションを通じたヘルスケアの質の向上と生活の質の向上/技術サービスの提供

その他

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