CSIR中央塩・海洋化学研究所(CSIR-CSMCRI)
研究機関の概要
所在国 | インド |
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日本語表記 | CSIR中央塩・海洋化学研究所(CSIR-CSMCRI) |
英語表記 | CSIR-Central Salt and Marine Chemicals Research Institute(CSIR-CSMCRI) |
現地語表記 | - |
主管省庁・部局 | 科学技術省科学産業研究機構(CSIR) |
本部所在地 | Gijubhai Badheka Marg, Bhavnagar - 364002, Gujarat |
キャンパス所在地 | バーヴナガル |
土地・建物等の面積(㎡) | - |
ウェブサイト | https://www.csmcri.res.in |
ニュースページ | https://www.csmcri.res.in |
予算(ドル) | 約6,700,000 ※(1USD=68.389Rs) |
創立年 | 1954年 |
沿革
20世紀中盤、塩についてインドは輸入に頼っている状態であった。また、インド・パキスタン分離独立後、パンジャブ地方の岩塩産地やインダス川下流のシンド州の海水塩産地がパキスタンに属することになり、インド国内での塩の生産量を上げることが緊急課題となった。そのため塩の生産に関する技術研究に取り組む目的で1954年、科学技術省科学産業研究機構(CSIR)に所属する研究所として設立される。当初は塩の生産と用法の研究だけに焦点が入れられていたが、その後研究分野は拡大し、環境、自然製品など現在では8つの研究部門を持つ研究所となっている。
組織・人員
組織
研究部
分析・環境科学部 塩・海洋化学部 無機質・触媒部 自然製品・クリーン化学部 応用藻類・バイオテクノロジー部 植物オミックス部 膜学・分離技術部 プロセス設計・エンジニアリング部
施設
中央機器施設
研究者数
170人
研究支援者数
40人
研究活動
代表的なプロジェクト、研究成果、産学連携など
2022年は、科学技術研究委員会(SERB)のファンディングによる多孔質ポリマーナノフィルム複合膜の研究、産業界からのファンディングで海水のニガリに含まれる水酸化マグネシウムのカルシウム・塩化物を減少させる研究などが行われている。
研究機関の特徴
設立当初は国内の塩の需要を満たすための生産と用法の研究が主要であったが、海洋環境、エコロジーなど研究分野は広がっていき、また先端技術を追求・導入する形で発展してきた。実用に適する技術研究が進められ、多数の技術移転や特許取得が行われている。特許技術の点では、科学産業研究委員会(CSIR)は塩・海洋化学研究所の技術を、日本をはじめ欧州特許庁、ドイツ、イタリア、オーストラリア、ヨルダン、韓国など複数の国々で特許を取得している。日本特許庁での特許取得例は「電気透析用陰イオン交換膜およびその形成方法(特許番号6605465)」、「エネルギー効率の良い油水分離のための海藻多糖類をベースとした超親水性(特許番号6567513)」がある。毎年200本前後の論文や記事が諸誌に発表されている。
その他
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