インド宇宙物理学研究所(IIA)
研究機関の概要
所在国 | インド |
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日本語表記 | インド宇宙物理学研究所(IIA) |
英語表記 | Indian Institute of Astrophysics |
現地語表記 | भारतीय तरभौतिकि संस्थान |
主管省庁・部局 | 科学技術省科学技術庁 (DST) |
本部所在地 | Indian Institute of Astrophysics, II Block, Koramangala, Bengaluru 560 034, INDIA |
キャンパス所在地 | メインキャンパス(ベンガルール、コラマンガラ) ヴァイヌバプ天文台(タミル・ナドゥ州ヴェールール地区) コダイカナル太陽観測所(コダイカナル) ガウリビダヌール電波観測所(チッカバラプル、ガウリビダヌール) 科学技術研究教育センター(CREST)(ベンガルール、ホサコテ) インド国立天文台(レー・ラダック、ハンレ) |
土地・建物等の面積(㎡) | 20,000(メインキャンパス) |
ウェブサイト | https://www.iiap.res.in/ |
ニュースページ | https://www.iiap.res.in/?q=events/news |
予算(ドル) | 18,835,899 ※2022年2月換算(1USD=75.10INR) |
創立年 | 1971年 |
沿革
インド宇宙物理学研究所(IIA)の前身は、1971年設立のコダイカナル天文台である。コダイカナル天文台は東インド会社が、天文学、地理学、ナビゲーションの知識をインドに広げる目的でマドラスへの天文台の設置を決定したことを受け、1792年までにチャールズ・オークリーが天文台の建物を完成させたことに始まる。マドラスでの天文観測は、1787年(1786年説あり)にマドラス政府の一員であったウィリアム・ペトリーの尽力で開始した。ペトリーは自前の2台の3インチのアクロマチック望遠鏡、2台の複合振り子付の天文時計、性能のよいトランジット機器を持っており、これらの機器が新天文台による観測の核となった。
1893年7月20日、マドラス管区の飢饉を受け、モンスーンのパターンを解析するため、太陽の研究の必要性が言われるようになり、コダイカナルへの太陽物理観測所の設置が決定された。コダイカナルが選定されたのは、南部で塵がなく、標高が高いという理由からであった。1895年よりマドラス天文台からコダイカナルへの移転が急ピッチで行われ、1899年4月1日に宇宙物理観測所の前身となるコダイカナル天文台が設立された。1968年、恒星の分光観測と測光のため、カバルール天文台が開設された。その後ベンガルールに新しい光学、電子、データ分析センターが設立され、ガウリビダヌールには銀河系と銀河系外の構造を研究するための大型低周波アレイが設置された。1971年、宇宙物理観測所は、インド政府が全額出資する独立研究所に改組され、インド宇宙物理学研究所(IIA)と改称した。1975年、本部がベンガルール、コラマンガラの現在の拠点に移設した。 現在、インド政府科学技術省の傘下にある。
組織・人員
組織
恒星天文学 銀河系天文学 銀河系外天文学・宇宙論 理論天体物理学・物理学 技術・計測 スペース天文学 太陽・太陽系研究
研究者数
62人(客員教授を含む)
研究支援者数
14人(ポスドク)
研究活動
代表的なプロジェクト、研究成果、産学連携など
カリフォルニア工科大学、カリフォルニア大学、カナダ天文学大学連合、および日本、中国、インドの国立機関と協力する、Thirty Meter Telescope(超大型望遠鏡30メートル望遠鏡、TMT)プロジェクトに参画している。また、科学技術教育センターのキャンパスから科学観測目的のための成層圏気球の打ち上げを開始した。30km以上の高度に達する複数の気球を使用する。
研究機関の特徴
インド科学技術局管轄の独立研究機関であり、1899年設立のコダイカナル天文台を前身として1971年に設立された、インド天文学の草分け的な機関である。現在でも日本を含む各国と共に超大型望遠鏡30メートル望遠鏡Thirty Meter Telescope(TMT)に取り組むなど、天文学の代表的なプロジェクトに参画している。研究分野は、太陽・太陽系研究、恒星天文学、銀河系天文学、銀河系外天文学、理論天体物理学、スペース物理学など、天体に関連する分野に特化している。博士課程の教育を行っている。ヴァイヌバプ天文台、コダイカナル太陽観測所、ガウリビダヌール電波観測所、インド国立天文台といった天文台・観測所を保有している他、ベンガルールのコラマンガラとホサコテにキャンパスを持っている。
その他
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