ラマン研究所
研究機関の概要
所在国 | インド |
---|---|
日本語表記 | ラマン研究所 |
英語表記 | Raman Research Institute |
現地語表記 | - |
主管省庁・部局 | 科学技術省科学技術局庁(DST) |
本部所在地 | Raman Research Institute, C. V. Raman Avenue, Sadashivanagar, Bengaluru - 560 080 INDIA |
キャンパス所在地 | - |
土地・建物等の面積(㎡) | 80,900 |
ウェブサイト | https://www.rri.res.in/ |
ニュースページ | https://www.rri.res.in/news |
予算(ドル) | 22,527,333 ※2022年2月換算(1USD =75.10INR) |
創立年 | 1948年 |
沿革
1948年、ノーベル賞を受賞したインド人物理学者CVラマン卿により、ラマン卿がインド科学大学院(IISc)退任後に研究を続けるために設立された。ラマン卿は1970年に亡くなるまで研究所長として研究を続けた。研究所の運営費用はラマン卿およびその他の個人からの寄付により賄われていた。ラマン教授は1934年にインド科学アカデミー(別名インド学士院、IASc)も設立しており、1948年のラマン研究所設立後、インド科学アカデミーに対して、ラマン研究所で使うための多様な設備を寄贈した。1970年にラマン教授が亡くなった後、1971年にインド科学アカデミーによってラマン研究所信託(RRI信託)が公益信託として設立され、ラマン研究所のために管理していた土地、建物、資金、研究室、その他研究設備等はすべてRRI信託に移管された。RRI信託の主要な目的は、ラマン研究所を管理し、運営し、継続していくことであった。1972年、ラマン研究所は独立研究機関となり、科学技術庁の資金提供を受けるようになった。
組織・人員
組織
天文学・天体物理学 光物性物理学 ソフトマター 理論物理学
研究者数
24人
研究支援者数
13人
研究活動
代表的なプロジェクト、研究成果、産学連携など
量子通信の分野において、量子情報・量子計算研究室(QuIC)のメンバーが、自由空間や統合フォトニックチップにおける量子鍵配送(QKD)プロトコルの研究などの複数のプロジェクトに従事している。また、量子テレポーテーションなど量子鍵配送以外の量子通信の方法についても、まずは自由空間で、その後ファイバー領域について研究を開始している。一方、電子工学グループは、麻痺のある人向けのシンプルで小さく、使いやすいブレイン・コンピュータ・インターフェースの開発に向けて着実な研究を進めている。更に電子工学グループは、年2回開催される研究所オープンデーや学生訪問プログラム(ラマン研究所で実際に進行中の研究に学生が参加して研究について理論および実践的な面から学ぶ機会を提供するプログラム)などを通じて、教育に積極的に携わり続けている。
研究機関の特徴
1972年以降は政府系独立研究機関となっているが、設立当初はラマン効果でノーベル物理学賞を受賞したラマン卿が自分の研究を続けるために設立した私立研究所であった。基礎科学の研究に注力している研究機関で、2019-20年の年次報告によると、重点研究分野は、天文学・天体物理学では理論天体物理学、観測天文学、実験的なラジオ・X線天文学を含む分野の研究である。光物性物理学では、冷却原子、イオン、分子、量子通信・量子計算、高強度レーザー生成プラズマを含む分野の研究、ソフトマターでは、液晶、ナノコンポジット、コロイド、化学、生物物理学を含む分野の研究、理論物理学では一般相対性理論、基礎量子力学、ソフトマター物理学、古典および量子統計力学と重力を含む分野を研究している。博士課程の教育を行っている。
その他
-