スリーチトラティルナル医療科学技術研究所(SCTIMST)
研究機関の概要
所在国 | インド |
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日本語表記 | スリーチトラティルナル医療科学技術研究所(SCTIMST) |
英語表記 | Sree Chitra Tirunal Institute for Medical Sciences and Technology |
現地語表記 | श्री चित्रा तिरुनाल आयुर्विज्ञान और प्रौद्योगिकी संस्थान, त्रिवेंद्रम |
主管省庁・部局 | 科学技術省科学技術庁 (DST) |
本部所在地 | Trivandrum, Thiruvananthapuram - 695 011, Kerala, India |
キャンパス所在地 | - |
土地・建物等の面積(㎡) | - |
ウェブサイト | https://www.sctimst.ac.in/ |
ニュースページ | https://www.sctimst.ac.in/News/ |
予算(ドル) | 86,368,910 ※2022年2月22日換算 (1USD=75.10INR) |
創立年 | 1976年 |
沿革
1973年にトラヴァンコール王家がケラーラ州に寄贈した建物が発祥となり、1976年には入院治療も含めた医療の提供が始まった。当時国家計画委員会の副委員長であったP Nハクサル氏が、スリーチトラティルナル医療センターの設立を宣言した。その後すぐに医療センターから11km離れたプージャプラのサテルモンド宮殿に、同じく王家からの寄付をきっかけとして、医用生体工学部(BMT)が設立された。医学と技術を一つの組織の中で統合させるという考え方の重要性をインド政府が認めたことにより、1980年にスリーチトラティルナル医療センターは科学技術省傘下の国家重要機関して認定され、スリーチトラティルナル医療科学技術研究所(SCTIMST)となった。研究所の第3の組織であるアチュタ・メノン健康科学研究センター(AMCHSS)は、1992年に建設が開始された。
組織・人員
組織
病院 バイオメディカルテクノロジー部門(BMT) アチュタ・メノン健康科学研究センター(AMCHSS)
バイオメディカルテクノロジー部門(BMT)
応用生物学専攻 実験病理学専攻 生体モデル・検査学専攻 実験動物学専攻 微生物工学専攻 分子医学専攻 組織培養学専攻 組織工学・再生工学専攻等
研究者数
152人(このほかに118人の 博士課程学生)
研究支援者数
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研究活動
代表的なプロジェクト、研究成果、産学連携など
新型コロナウィルス診断のための磁気ナノ粒子ベースのRNA抽出キット「Chitra Magna」を開発した。このキットは市場初のインド国産の磁気ナノ粒子ベースの抽出キットであり輸入キットとは磁気ナノ粒子の技術における違いがある。キットはAgappe Diagnostics社で製造され、2020年5月21日に商品化が発表された。また、低価格で持ち運び可能な人工呼吸器をバイオメディカルテクノロジー部門が開発した。更に新型コロナウィルス検査場が2020年4月1日より州政府により無料検査場の1つとして承認され、2021年3月31日までの1年間で州内より49,410件、研究所より22,148件のSARS CoV2に対するRT-PCRテストを実施した。テスト需要の増加に対応するためバイオメディカルテクノロジー部門の新型コロナウィルス検査チームも検査実施に加わり、3,574件のテスト実施と結果報告を行った。
研究機関の特徴
科学技術庁傘下の国家重要機関として認定されている医療系の研究機関であり、病院、医用生体工学部(MBT)、アチュタ・メノン健康科学研究センター(AMCHSS)の3つの組織から構成されている。病院は253の病床を持ち、特に心血管疾患、胸部疾患、神経疾患について高い専門性を持つ第3次医療機関となっている。バイオメディカルテクノロジー部門(BMT)は医療器具の開発、研究、および教育を行っており、医療器具、生体材料、生体適合性、ヒト組織工学、新製品のインキュベーションと商品化を行っている。アチュタ・メノン健康科学研究センター(AMCHSS)は、公衆衛生の分野の中核的機関であり、非感染性疾患、ジェンダーと健康、公衆衛生検査・管理の研究に力を入れている。公衆衛生の修士(MPH)、公衆衛生の専門士(DPH)、博士、および短期プログラムの教育を行っている。
その他
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