トップ  > 基礎資料集  > 南アジア  > ヴィギャーン・プラサール「科学の普及」(VP)

ヴィギャーン・プラサール「科学の普及」(VP)

研究機関の概要

所在国 インド
日本語表記 ヴィギャーン・プラサール「科学の普及」(VP)
英語表記 Vigyan Prasar(VP)
現地語表記 विज्ञान प्रसार
主管省庁・部局 科学技術省科学技術庁 (DST)
本部所在地 1st Floor AI complex Technology Bhavan, New Delhi 110016
キャンパス所在地 ウッタル・プラデーシュ州ノイダ
土地・建物等の面積(㎡)
ウェブサイト https://vigyanprasar.gov.in/
ニュースページ https://vigyanprasar.gov.in/vigyan-samachar/
予算(ドル) 9,183,408 ※2022年2月換算(1USD=75.10INR)
創立年 1989年

沿革

1989年に設立されたヴィギャーン・プラサール(VP)は、科学技術庁(DST)傘下の組織である。大規模な科学普及活動を行い、科学的・合理的な考え方を普及・促進し、科学技術関連のコミュニケーションに係る資源を集約した施設、拠点として設立された。

組織・人員

組織

ジェンダー・技術・コミュニケーション 科学キット・玩具 衛星通信端末(SIT) ラボ・システム情報(電気関係、天文学、アマチュア無線) 天文学プログラム イノベーション活動/実験 ビデオプログラム オーディオプログラム プログラム計画 科学クラブ VIPNETクラブ 展示会・ブックフェア 大人の識字教育プロジェクト ジェンダーコミュニケーション 学会・セミナー 生物多様性 広報・マーケティング

研究者数

11人

研究支援者数

10人(職員)

研究活動

代表的なプロジェクト、研究成果、産学連携など

26話からなる科学テレビ番組「Decoding Disasters(災害を紐解く)」をヒンズー語と英語で作成した。番組では雷雨、砂塵嵐、雹、パンデミック/エピデミック、建造物倒壊、火事、スタンピード、流星物質・小惑星、環境リスク、気候変動、サイバー災害などの災害の科学の解説を行った。この番組では、インドの科学系機関が現在の科学知識、ツール、技術を使ってこれらの災害に対応していることに焦点をあてている。また、一般市民への教育・啓発活動として、すべきこととすべきでないことのガイドラインを提供した。また、2020年1月、科学の知識や合理的な知識を広く知らせるため、DD ScienceとIndia Science という2つの科学に関するテレビ番組を立ち上げた。DD Scienceは月曜日から土曜日まで毎日1時間(5pm - 6pm)、国営テレビDoordarshanで放映されるプログラムで、India Science(www.indiascience.in) は、24 時間365日放送のインターネットテレビチャンネルである。この2つのプラットフォームは、科学技術に関する知識を、インド人の視点、慣習、文化的環境を踏まえた上で正しく広めていくために作られたものである。更に、新型コロナウィルスのパンデミックに対応するため、2020年3月の最終週より新型コロナウィルスの日次速報の発行を開始。毎日の速報には新型コロナウィルスに関連した新しい科学的知見を4点掲載。速報の他、DD ScienceとIndia Scienceで放映された新型コロナウィルスに関する特別インタビューの収録を行った。

研究機関の特徴

ヴィギャーン・プラサール(VP)は、科学技術コミュニーションのためのリソース&ファシリテーションセンターである。1989年に科学技術庁(DST)により設立された独立組織で、研究機関ではなく、科学技術に関する知識を一般市民に広めることを目的として設立された組織である。組織名「ヴィギャーン・プラサール(Vigyan Prasar)」は、ヒンズー語で「科学の普及」という意味。自ら立ち上げた科学に関するテレビ番組「DD Science」(国営テレビDoordarshan)およびIndia Science(インターネットテレビ番組)の他、ラジオ、書籍、ニュースレター、科学クラブ、科学キットの発売、研修やセミナーの開催などを通じて、科学技術に関する知識や理解を、インド人の視点、慣習、文化的環境を踏まえた上で正しく広めていくための活動を行っている。英語とヒンズー語だけでなく、ベンガル語とタミル語での情報発信も行っている。また、科学技術のコミュニケーション、普及のための新技術や新技術の適応、活用、採用に努めている。

その他

◀ インド一覧へ戻る