タイ国立科学技術開発機構
研究機関の概要
所在国 | タイ |
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日本語表記 | タイ国立科学技術開発機構 |
英語表記 | Thailand National Science and Technology Development Agency(NSTDA) |
現地語表記 | สำนักงานพัฒนาวิทยาศาสตร์และเทคโนโลยีแห่งชาติ(สวทช.) |
主管省庁・部局 | 高等教育科学研究革新省 |
小研究所名 | 国立電子コンピューター技術研究センター (NECTEC) 国立遺伝子生命工学研究センター(BIOTEC) 国立金属材料技術研究センター(MTEC) 国立ナノテクノロジー研究センター(NANOTEC) 国立エネルギー技術センター (ENTEC) |
同英語表記 | National Electronics and Computer Technology Center (NECTEC) National Center for Genetic Engineering and Biotechnology (BIOTEC) National Metal and Materials Technology Center (MTEC) National Nanotechnology Center (NANOTEC) National Energy Technology Center (ENTEC) |
同現地語表記 | ศูนย์เทคโนโลยีอิเล็กทรอนิกส์และคอมพิวเตอร์แห่งชาติ (NECTEC) ศูนย์พันธุวิศวกรรมและเทคโนโลยีชีวภาพแห่งชาติ (BIOTEC) ศูนย์เทคโนโลยีโลหะและวัสดุแห่งชาติ (MTEC) ศูนย์นาโนเทคโนโลยีแห่งชาติ (NANOTEC) ศูนย์เทคโนโลยีพลังงานแห่งชาติ (ENTEC) |
本部所在地 | National Science and Technology Development Agency 111 Thailand Science Park (TSP), Phahonyothin Road,Khlong Nueng, Khlong Luang, Pathum Thani 12120, Thailand |
キャンパス所在地 | - |
土地・建物等の面積(㎡) | 320,000(タイランド・サイエンスパーク) |
ウェブサイト | https://www.nstda.or.th/en/ |
ニュースページ | https://www.nstda.or.th/en/news-media/news.html |
予算(ドル) | 207,084,178 |
創立年 | 1991年 |
沿革
タイ国立科学技術開発機構は、1991年科学技術開発法に基づき設立された自律的機関である。現在、高等教育科学研究革新省の傘下にある。タイ国家の振興発展のため、科学技術の研究開発や活用を推進する総合研究機関として設立された。既に設置されていた3箇所の研究センター(タイ国立遺伝子生命工学研究センター、タイ国立金属材料技術研究センター、タイ国立電子コンピューター技術研究センター)を統合して発足し、その後、2003年にタイ国立ナノテクノロジー研究センターを、2020年6月、NSTDAの5つ目の研究センターとして国立エネルギーセンターを設立した。各研究センターは、いずれもタイの主要な研究開発組織である。
組織・人員
組織
国立科学技術開発理事会:高等教育科学研究革新大臣 高等教育科学研究革新省事務次官 NSTDA長官 官民有識者
研究所:国立電子コンピューター技術研究センター 国立遺伝子生命工学研究センター 国立金属材料技術研究センター 国立ナノテクノロジー研究センター 国立エネルギー技術センター
センター:タイ国立バイオバンク マイクロエレクトロニクスセンター スーパーコンピューターセンター
支援機関:技術経営センター(TMC) 農業技術革新管理研究所(AGRITEC)
研究者数
2,167人
研究支援者数
929人
研究活動
代表的なプロジェクト、研究成果、産学連携など
4月2日のタイ遺産保全の日を記念して、NECTEC-NSTDAとユネスコは、NAVANURAKというデジタルプラットフォームを活用して、文化遺産の収集と保全を支援することを発表した。この取り組みは、持続可能な開発の実現に向けて、科学技術イノベーションを生物・文化資産の価値向上に活用することを目指すBio-Circular-Green Economy (BCG) の考え方に沿ったものである。このプロジェクトは、文化遺産を保存するだけでなく、歴史家や遺産保護者の活動やネットワークを支援する。BCG経済モデルは、「バイオ経済」、「循環経済」、「グリーン経済」の考えを統合したもので、COVID-19のパンデミックにより大きな打撃を受けたタイ経済の回復を後押しすると期待されている施策である。
また、タイ4.0に向けたプロジェクトである東部特別開発区プロジェクト「東部経済回廊イノベーション(EECi)ゾーン」が進行している。
研究機関の特徴
NSTDAは、産業界のニーズに応え、世界経済における競争力を高めるために、科学技術やイノベーションの発展を加速させ、国の経済社会の発展に貢献するという重要な任務を担っている。研究開発、設計・エンジニアリング、技術移転、科学技術人材育成、インフラ開発の実施・支援のため、国内外の学術、政府、民間及び非政府部門のパートナーとの協力体制を推進している。
総合研究機関であるNSTDAの研究戦略は、タイ4.0アジェンダを支援するために、5つの研究柱、6つのフロンティア研究分野、10の技術開発グループ(TDGs)で構成されている。5つの研究の柱は、NASDAを構成するナショナルセンターが担っているが、そのほか、6つのフロンティア研究分野として、これからの発展のための強固な基盤構築として、量子工学、外骨格、ナノロボティクス、テラヘルツ、DNAデータストレージ、人工光合成の6つのフロンティア研究分野を特定、育成している。さらに、これら6つのフロンティア研究分野を受け、方向性を定めているのが、TDGsである。10のTDGは、精密農業、食品・飼料、バイオ化学、化粧品、バイオ医薬品、精密医療、医療機器・インプラント(体内に埋め込む器具の総称)、デュアルユース、物流、エネルギーである。
イノベーションハブとしての機能をサポートするための公共施設として、タイランド・サイエンスパーク(Thailand Science Park)、ソフトウェアパーク・タイランド(Software Park Thailand)、フードイノポリス(Food Innopolis)を傘下に置いている。
その他
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