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アテネオ・デ・マニラ大学

大学の概要

所在国 フィリピン
日本語表記 アテネオ・デ・マニラ大学
英語表記 Ateneo de Manila University
現地語表記 Pamantasang Ateneo de Manila(Filipino)
主管省庁・部局 私立大学
本部所在地 Loyola Heights campus,Katipunan Avenue,Loyola Heights, 1108 Quezon City
キャンパス所在地 他にもMakati, Pasigにもある。
土地・建物等の面積(㎡) 538,000(Main Campus)
ウェブサイト https://www.ateneo.edu/
ニュースページ https://www.ateneo.edu/
予算(ドル) 94181100 ※2022年4月1日換算(1ドル=51.55ペソ)
創立年 1859年

沿革

フィリピンのケソン市にあるイエズス会の私立大学である。同学は、アジア太平洋地域で2番目に古いイエズス会の運営する高等教育機関でもある。イエズス会のリベラルアーツの伝統を受け継ぐことで知られる同学は、人文学が重要な役割を果たしており、これは、コア・カリキュラムとしての学部レベルで特に顕著である。同学はフィリピン国内の私立大学の中で最高ランクの一つに位置している。

学部・大学院

組織

<学部>
科学技術学部 社会科学部 人文科学部 経営学部

<専門学部>
医学部 法科大学院 経営大学院

学生数

15,269 人

教員・研究者数

2,470人(Academic Staff) 3,015人(administrative Staff)

研究活動

国・地域が指定する重点プロジェクト等

最も活発な研究分野として、災害リスクの軽減・予防・管理、公共教育、保健システム開発、移住、統治機構などの分野が挙げられる。同学には幾つかの研究センターがあり、各産業界や政府機関、研究ネットワークとの連携も盛んに行われている。同学が力を入れているプロジェクトには、広く世界と関わるというイエズス会の伝統に基づいて、市民活動に積極的に参加している。基本的には、大学の教育プログラムにすべて組み込まれている。具体的には、貧困削減を目的としたGawad Kalinga(ガワット・カリンガ)財団と共に住宅建設や、哲学の授業と連動したAteneo Labor Trials Program(アテネオ労働体験プログラム)等が行われている。フィールドとしては、ケソン市パヤタス、ヌエバエシハ州の多くの自治体、ビコール地方の3つの村でコミュニティや学校の建設を支援している。他には、国内災害、特に台風の被災者に対する復興活動も継続的に支援し続けている。2008年からは、同学以外の東アジアのイエズス会系カトリック大学3校の学生を対象とした「グローバル・リーダーシップ・プログラム」が開始された。2008年からは、アテネオ以外の東アジアの3つのイエズス会カトリック大学(台湾の福建大学、韓国の西江大学、日本の上智大学)の学生を対象としたグローバル・リーダーシップ・プログラムが行われている。また、日本財団やコスタリカの平和大学(UPEACE)が共同で、「アジア平和構築人材育成奨学金」プログラムを開始した。これは、アジアの平和構築の実践者としてのスペシャリストを育成し、世界各地の組織で指導的立場に活躍できる人材育成を目的としている。奨学金は、平和大学から文学修士、アテネオ・デ・マニラ大学から社会開発修士をダブルディグリーとして修士号を取得できる。

研究開発費(ドル)

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国際交流

留学生数等

174人

外国大学との交流実績(協定校数等)

日本の大学

京都大学 大阪大学 神戸大学 岡山大学 九州大学 九州工業大学 長崎大学 熊本大学 大分大学 奈良先端科学技術大学 福島大学 筑波大学 千葉大学 東京外国語大学 一橋大学 新潟大学 国際教養大学 東京都立大学(首都大学東京) 長野県立大学 福岡女子大学 城西国際大学 青山学院大学 桜美林大学 国際基督教大学 上智大学 創価大学 中央大学 清泉女子大学 明治大学 立教大学 早稲田大学 山梨学院大学 名古屋学院大学 南山大学 同志社大学 同志社女子大学 立命館大学 関西外国語大学 神戸親和女子大学 西南学院大学 熊本学園大学 立命館アジア太平洋大学

外国の大学

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大学の特徴

1973年、同学はフィリピン初の女子学生に門戸を開いた。入学者580名のうち、127名が女子学生であった。
1991年、法学部はフィリピン初の法学博士号を授与する法科大学院となった。
アテネオ医学・公衆衛生学部は、2019年の試験でフィリピン医師免許試験において133人の受験者が100%の合格率となり、フィリピンで最も成績の良い医学部と評価された。
2020年にCOVID-19が大流行する中、同学は、学術コミュニティのためのオンライン・プラットフォーム「アテネオ・ブルークラウド(AteneoBlueCloud)」を立ち上げた。これは、大学の「バーチャル・キャンパス」と称され、「学習のための適応型デザイン」という枠組みに基づいた学校のカリキュラム教材を提供し、オンライン、もしくはオンラインと対面併用での教育プログラムを学生が提供できるようになっている。
アテネオ行政大学院(ASOG)は、『Asia & the Pacific Policy Studies』に掲載された政策フォーラムの記事で、研究発表のアウトプットの観点から、公共政策のトップスクールの1つとして位置づけられている。ASOGは、アジア太平洋地域の公共政策スクールのフィリピンの教育機関としては唯一のランキング内に認定された。ASOGは引用インパクトファクター部門で25位にランクインし、合計7件の引用で1.17のインパクトファクターを獲得した。

その他

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