ブータン王立大学
大学の概要
所在国 | ブータン |
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日本語表記 | ブータン王立大学 |
英語表記 | Royal University of Bhutan |
現地語表記 | ভুটানের রাজকীয় বিশ্ববিদ্যালয় |
主管省庁・部局 | 教育省 |
本部所在地 | Lower Motithang, Thimphu, 11001 Bhutan |
キャンパス所在地 | SC in Kanglung CLCS in Taktse GCBS in Gedu CNR in Lobesa CST in Rinchhending JNEC in Dewathang SCE in Samtse PCE in Paro GCIT in Gyalpozhing YCC in Yonphula |
土地・建物等の面積(㎡) | - |
ウェブサイト | https://www.rub.edu.bt/ |
ニュースページ | https://www.rub.edu.bt/ |
予算(ドル) | 73,359,907 |
創立年 | 2003年 |
沿革
ブータン王立大学RUBは、2003年国王を総長Chancellorとして設立された。それまで各国立大学は担当分野に従い関連省庁に属しその一機関として機能してきたが、各大学を親省庁から切り離し新設された大学の下に置くことにより、適切で質の高い教育プログラムを広く平等に国民に提供することを目指した。当初8の単科大学(カレッジ)から構成された総合大学となったが、その後2単科大学が新設され、現在では10単科大学と、やがて独立する私立大学を2校付設した総合大学となっている。RUBが設立されたのち首都ティンプーに副学長室が設置され、大学学習・教育センターCentre of University Learning and Teaching (CULT)が組織され、CULTアドバイザリー委員会を軸として自律的な改革が進められてきた。ブータン王立大学憲章に基づき、RUBの理念は「国民総幸福量(GNH)の価値観に根差した国際的に通用する大学」とし、ミッションは「教育、技術、人間性を兼ね備えた見識のある国民に対する国のニーズを満たす、適切で質の高い高等教育を提供すること」等と掲げている。
学部・大学院
組織
<カレッジ>
シェルブツェ・カレッジ 言語と文化研究学院 ゲドゥ経営研究学院 天然資源学院 科学技術学院 ジグメ・ナムギェル・エンジニアリング・カレッジ サムツェ教育学院 パロ教育学院 ギャルポージン情報技術学院 ヨンプラ・センテナリー・カレッジ
<付属カレッジ>
王立ティンフ・カレッジ ノルブリン・リグター・カレッジ
学生数
9,809人
教員・研究者数
Academic Staff: 543人 Facility Staff: 560人
研究活動
国・地域が指定する重点プロジェクト等
RUBは、10のカレッジの中に16のリサーチセンターを設置している。市場調査とアントレプレナーシップ創出研究や仏教研究、そして理系研究(科学技術学院CSTや天然資源学院CNR)にも力を入れている(CSTとCNRは別シートにて詳細を紹介)。2019年度は、122本の研究論文が査読付ジャーナルとして掲載され、52件の外部資金援助を受けた国内外の研究プロジェクトが実施されている。その結果、International Journal of Engineering and Advanced Technology (IJEAT) and International Journal of Recent Technology and Engineering (IJRTE)など評判の高い国際的な理系学術誌に掲載実績がある。他にも、構成大学の一つであるGyalposhing College of Information Technology は「Ethereum Blockchain Analytics using Machine」と題した査読付き論文を発表している。
研究開発費(ドル)
-
国際交流
留学生数等
163人
外国大学との交流実績(協定校数等)
日本の大学
京都大学 福井大学 関西大学 放送大学 足利大学 名古屋大学
外国の大学
-
大学の特徴
Sherubtse Collegeは、芸術、人文科学、社会科学、物理学、生物学の幅広い学部プログラムを提供しており、計10学科がある。さらに人口・開発研究センター、気候変動・空間情報センターがある。
College of Language and Culture Studies(CLCS)は、ブータンの言語・文化、仏教学、ヒマラヤ学、GNH学における優れた高等教育と研究を行うことを目指している。
Gaeddu College of Business Studies(GCBS)は、経営学と商学の学部プログラムを提供しており、その一環として、ビジネス・インターンシップ・プログラム、ビジネスインキュベーション、起業家精神、産学連携を推進しているほか、ビジネスリサーチ・起業家育成センターを設置している。
Jigme Namgyel Engineering College (JNEC)は、1974年から工学分野の教育を行っており、現在では応用工学・技術の継続教育プログラム、工学分野のコンサルタントに関する教育プログラム等を提供している。
Paro College of Education(PCE)は、教育分野における6種類のプログラムを提供している。
Samtse College of Education(SCE)は、教育学における4種類のプログラムが用意している。
Gyalposhing College of Information Technology(GCIT)は、コンピュータ・アプリケーションの学士号プログラムを提供しており、ブータン国内および外国人の教員が担当している。
Yonphula Centenary College (YCC)は、「GNHに触発された、芸術と科学の大学院プログラムを提供する高度な研究機関」というビジョンを掲げており、英語学の修士号を学ぶことができる。将来的には、芸術と科学の分野で修士プログラムを導入する予定である。
その他
※1 外国の研究機関から助成金を得た獲得額