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ブータン王立大学科学技術学院

大学の概要

所在国 ブータン
日本語表記 ブータン王立大学科学技術学院
英語表記 Royal University of Bhutan College of Science & Technology
現地語表記 -
主管省庁・部局 ブータン王立大学
本部所在地 Rinchending, Phuentsholing, Chukkha: Bhutan
キャンパス所在地 -
土地・建物等の面積(㎡) -
ウェブサイト https://cst.edu.bt/index.php/en/
ニュースページ https://cst.edu.bt/index.php/en/mega-3/core-features/layout-builder
予算(ドル) -
創立年 2001年

沿革

College of Science and Technology (CST)は、ブータン王立大学の下で国内唯一の工学系の高等教育機関である。ブータン王立大学傘下の工科大学で、ブータンのプンツォリン県リンチンゲン市に位置している。 CSTは、国民総幸福量(GNH)の価値観が反映された科学技術の分野における優れた学術機関となることを目指している。キャンパス内には、学生、学者、研究者のニーズを満たすために、質の高い学習、指導、研究スペースが用意されており、国内企業に技術的な支援が提供できるようコンサルティングやトレーニング(オーダーメイドを含)を提供し、ブータン国内企業が適切な意思決定を行えるよう、日々変化するニーズに沿った専門的な知見を提供している。

学部・大学院

組織

<学科>
再生可能エネルギー コンストラクション・マネジメント 土木工学 電気工学 電子・通信工学 情報技術工学 工学地質学 計測・制御工学 建築学

学生数

986人

教員・研究者数

97人

研究活動

国・地域が指定する重点プロジェクト等

EU・アジア共同体によるスマートパワーシステムにおけるアクセシブル教育(eACCESS)が重点プロジェクトとして挙げられる。eACCESSプロジェクトは、知識の普及、スキルの開発を通じて、ブータン国内の電力システムにおける知識やスキルの改善を図るのが目的である。同プロジェクトでは、CSTをはじめとしたブータン国内の大学と欧州とアジアの7つのパートナーからなるコンソーシアムを構築し、エラスムス計画の厳しい選考に勝ち残り、総額約100万ユーロのプロジェクト資金を獲得している。その中でもCollege of Science and Technology, Royal University of Bhutanチームは、エラスムスプラスプログラムから153,187ユーロの資金を獲得し、最終的にブータン、ネパール、インドネシアの大学を支援することになった。ブータン王立科学技術大学の研究者たちは、ポーランドのウッチ技術大学、ギリシャのテッサロニキ・アリストテレス大学、スコットランドのウエスト・オブ・スコットランド大学の3つのパートナー大学と協力して、スマートパワーシステムに焦点を当てた学部プログラムを組み立てている。同プロジェクトの実施は、地元のエネルギー企業にとってもメリットがあり、本プロジェクトの教育を受けた技術者を育成し、電気工学における新しい課題解決の導入や新技術の応用において、ブータン国内の電力事業に還元することが期待されている。

研究開発費(ドル)

43,060 ※1

国際交流

留学生数等

-

外国大学との交流実績(協定校数等)

日本の大学

-

外国の大学

-

大学の特徴

CSTは災害リスク軽減を目的としたCenter for Disaster Risk Reduction and Community Development Studies (CDRRCDS)を設置している。ブータン国内における災害リスク軽減とコミュニティ開発研究の分野で優れた研究施設となることを目的として、以下の4つの活動指針が掲げている。
・自然災害と人為的災害の現象とプロセスに関する認識を高め、公益のために災害リスク軽減とコミュニティ開発研究の様々な分野で適切な専門知識を育むこと。
・様々な科学的手段を用いて災害リスク軽減を促進し、災害時の大規模な損失の問題を解決するために、関連省庁や世界各地の主要な研究機関・組織と協力体制を確立すること。
・コミュニティの発展につながる災害リスクの軽減について、一般市民や学校の子供たちの間で科学的な知見を高め、災害に対する認識を促進されるような教育の場を提供すること。
・低コストの住宅建設や、災害後における迅速な住宅建設を可能にするため、国内で入手可能な建築資材の素材開発を行い、また地域コミュニティのために資源を活用するための実行可能な技術を促進すること。
本センターは、専門家グループとして、ブータンの災害評価を行い、それに必要なトレーニングとガイドラインの作成等に取り組んでいる。

その他

※1 外部からの研究助成金

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