AsianScientist-産業用IoT(モノのインターネット)製造企業がゼロから成長した時、オープンイノベーションがどのような支援をしたのか。
多くの企業にとって、IoT のソリューションをゼロから設計することは時間のかかるプロセスである。一方、既成のソリューションの多くは高額である。 しかし、Lynxemi社のプラグ・アンド・プレイ・モジュラープラットフォームは、これら2つのバランスをうまく保つ。Lynxemi社の最高経営責任者であるペイモン・ラセキー (Paymon Rasekhy) 氏は、オープンイノベーションの重要性について語った。
当社はIoTのハードウェアの設計と製造を行う会社で、主に産業用品市場を対象としています。私たちはソフトウェア分析企業やシステム統合企業と提携して、それら企業のために非常に低い、あるいはゼロに近い開発コストで、カスタマイズしたハードウェアソリューションを作成します。これにより、提携企業は競合他社との差別化を図りながら、製品をより早く上市させることができます。その他、私たちはHaaS(サービスとしてのハードウェア)リースモデルに基づき、お客様にサービスを提供しています。
何がほしいのかよくわからないお客様に出会うことがよくあります。 多くの企業は建物や工場にIoTを加えたいと考えていますが、どこから始めればよいのか分からないのです。そのため、物事を進めるのが難しい場合があります。
また、IoTは、システムの効率を高め、顧客体験と満足度を向上させ、生産ラインの故障を防ぐことで、ユーザーのコスト削減に役立つように機能します。IoTの利点は、有形でもあり無形でもあるということです。これは、IoTが投資収益率 (ROI) の目標が設備投資から生み出される直接収益に基づいて設定される他の事業費と異なる点です。
現代はコラボレーションの時代です。競争の時代は既に過ぎ去りました。生き残るためには、協働し、関係を持つことです。コラボレーションの利点の1つは、企業が収益性を最大化しながら無駄を省くことができることです。これは、中核となる強みに集中し、周辺業務や中核とならない業務についてはそれらを得意とする他社に担当してもらい、省くことによって実現化できます。
その他の利点としては、企業が製品をより早く上市できることや、提携企業とコストを分担することにより、開発コストが削減できることが挙げられます。コラボレーションをすれば、すべての提携企業が共有した経験から学ぶこともできます。
TechInnovationは、当社がプラグ・アンド・プレイのモジュラーIoTプラットフォームとサービスを世界に広く知らせるための素晴らしい機会なのです。私はTechInnovationに参加するたびに、参加者に利益をもたらそうとする前向きな姿勢に感銘を受けています。
そのような例の1つとして、テクノロジー・マッチング活動が挙げられます。私はTechInnovationに参加したときに初めてこの活動のことを知りました。シンガポールのIPIは、出展者と協力者となりそうな企業が提携できるよう、尽力してくれます。TechInnovationの経営陣とスタッフは、パートナーの利益を自分たちの利益よりも真に優先しています。
当社はさまざまな展示会に参加していますが、TechInnovationこそが有益な洞察力を与えてくれ、潜在的な顧客と当社を結びつけてくれた展示会です。
TechInnovationは、テクノロジーを求める者と提供する者との間でダイナミックな相互作用を作り上げるように設定されています。たとえば、昨年のイベントでは食品技術が追加されました。これにより、エレクトロニクス企業と食品技術企業は知り合うことができました。このような業界を超えた関係は、貴重な機会であり、なかなか得ることができません。
(2022年03月30日公開)