オープンイノベーションへの参加...顧客の需要を満たすソリューション開発へ ロングウェイAIテクノロジー社

AsianScientist - ロングウェイAIテクノロジー社は、顧客を最優先とする経営を行い、実世界の問題と市場固有の需要に対応できるインテリジェントソリューションを展開する。

経営の最適化からスマートな意思決定やデータ分析まで、人工知能 (AI) が生み出すソリューションは、主要産業の成長を大きく促進させることができる。

シンガポールは2019年、スマート国家として進化させようと、国家AI戦略を開始した。このイニシアチブは多数のプログラムと投資を行い影響力のあるAIソリューションを開発し、展開し、シンガポールの能力を高めることを目的としていた。

インテリジェントテクノロジーの需要が高まるにつれ、ロングウェイAIテクノロジー社をはじめとする新興企業はさまざまな企業にカスタムAIソリューションを提供するという役割を担うようになった。同社の場合、顔認識ソフトウェア、温熱ルームセンサー、監視プラットフォーム、高齢者転倒防止システムなどのAI製品の開発が最も際立っている。

しかし、ロングウェイAIテクノロジー社が他のソリューションプロバイダーと決定的に違うのは、オープンイノベーションを積極的に取り入れていることである。企業同士のコラボレーション文化を育むとAIがもたらす変革の可能性がさらに高まるため、ロングウェイAIテクノロジー社の技術はシンガポールに社会経済的利益をもたらすことができる。

ロングウェイAIテクノロジー社の取締役であるカルビン・ング (Calvin Ng) 氏は、IPIとのインタビューで、オープンイノベーションへの参加によって、役立つAIソリューションの開発方法が変わったと明かした。

御社のコアコンピテンシー(Core competency=得意分野、独自の技術)は何ですか?

弊社は、予測モデリング、機械状態監視、高齢者向け予防医療ソリューションに特化しています。ディープラーニングと人工ニューラルネットワークを使い、当社のソリューションを確実に最高のAIアーキテクチャに埋め込むようにしています。

御社の歴史の中で、オープンイノベーションが正しい道であると確信したターニングポイントは何でしたか?

 

会社のマイルストーンや将来の方向を概念化するとき、以前は顧客ではなく、自分たちの視点で考えていました。しかし、オープンイノベーションに参加するようになってからは、その方法を変えました。現在では、アイディアを出すときには、顧客の視点に立つようにして、需要に近づけるよう努力しています。

今まで、御社はオープンイノベーションでどのようなメリットを享受したでしょうか?

オープンイノベーションの申し出に応えるようにしたところ、当社のソリューションは実際に市場で問題を抱えている企業とうまく合うようになりました。そして、顧客固有の需要を満たすために、インテリジェントソリューションを作り出してきました。また、シンガポール企業庁のオープンイノベーションチャレンジや助成金を利用して、企業のためのインテリジェント製品を開発することができました。

国内外のパートナーとのオープンイノベーションはどのようなメリットがあるでしょうか?

新興企業には、オープンイノベーションの申し出に積極的に応じることをお勧めします。何と言っても、IPIなど、国内外の新興企業や中小企業のパートナー探しを支援する組織もあるのですから。このようにして世界の市場に触れると、共同プロジェクトから利益共有となるビジネスモデルまで、企業にとってうれしい驚きがもたらされるかもしれません。

オープンイノベーションに興味を持つ国内の新興企業や中小企業に対し、考慮すべきことについてアドバイスをお願いします。

まず、技術力のあるチームが、後ろではなく、すぐ隣にいることを確認してください。一人では前に進めません。さまざまな問題に取り組むには、さまざまな分野の専門技術が必要です。

御社がオープンイノベーションのプロセスを強化し、新しい市場に拡大するにあたり、IPIはどのように役に立ちましたか?

IPIのおかげで当社は海外市場とのつながりを持ち、英国やトルコなどさまざまな国でパートナー候補に対し共同で申し出を行うことができました。また、専門家としての貴重なアドバイスもいただき、創業間もない私たちのために尽力してくれ、常にサポートしていただきました。

2022年には、イノベーションに関して信頼できるパートナーであるIPIの継続的な支援を得て、当社を新興企業から中小企業へと大きく成長させたいと考えています。

(2022年06月30日公開)

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