ビンメック(Vinmec)国際病院は ベトナムで最も先進的な民間医療機関の一つである。大学とのパートナーシップを活用してトランスレーショナルリサーチを加速し、ベトナム全土の患者が質の高い治療を受け、その効果が発揮されることを保証している。(2026年1月14日公開)

従来の民間医療機関は、患者がサービス料を支払い、病院が医療を提供し、利益が株主に還元されるという単純なものだった。しかし、ビンメックはベトナムの医療制度を切り開き、異なる道を歩んできた。
ビンメックは市場から利益を得るだけでなく、医療研究、インフラ整備、人材育成に再投資している。その中心にあるのは、ビンメックそのものだけでなく、価値に基づきベトナム全体の医療エコシステムを強化する、医療システムの構築という長期にわたる信念である。
国の医療能力を向上させるという取り組みは、インフラから始まる。ビンメックは現在、ビンメック幹細胞・遺伝子技術研究所 (VRISG) とビンメック・ビン大学免疫学研究所 (VIVI) (ビン大学と共同運営)という2つの専門研究機関を経営している。どちらも基礎科学研究と臨床応用がダイレクトかつ完全に統合された施設である。

ビンメックは次の世代の医療のためにインフラの基準を作る
例えば、ビンメックは、研究により血液がん患者にCAR-T細胞療法を成功させることができ、ベトナム国内で初めてこの画期的な治療法を実施できる機関となった。
ビンメックは、3Dプリントによる骨再建やインプラント技術といった先進的治療介入の先駆けともなった。このような画期的な進歩により、ベトナムは国内の優秀な医療人材を確保しながら、臨床能力を強化している。さらに重要なことだが、ベトナム人患者は高度治療のために海外へ行く際の莫大な経済的負担から解放された。
ベトナムの医療基盤をさらに強化するために、ビンメックはビン大学と戦略的パートナーシップを締結した。両機関は協力して、ベトナムの医療従事者不足に直接取り組むために、臨床の場と教育現場をつなげて、一つのものとした。医学生たちは高度な技術を学ぶだけでなく、実際の臨床現場で実践的な経験を積むことができる。彼らが後に若き医師となり、全国の病院で働き、得た専門知識を地域社会に還元すれば、質の高い救命医療へのアクセスは都市部の大病院にとどまらず、拡大していく。

ビンメックはクリーブランド・クリニックその他世界的な医療機関のパートナーとなった
この教育にかける信念は、現役の医師にも広がっている。ビンメックはクリーブランド・クリニック、GEヘルスケア、シェバ・メディカルセンターといった医療分野の世界的リーダーたちと連携している。そのため、ベトナムの医療界の中で継続的な知識移転と臨床ベンチマークが可能となっている。臨床医は、専門家会議、共同研究、国際的な医療ネットワークを通じて専門知識を共有する。結果として、これらの取り組みがベトナム全体の医療の質を向上させている。
ビンメックは、無料健康診断、公立病院とのパートナーシップ、デジタルヘルス教育プログラムなど、地域密着型の医療活動も率先して行っている。これらの活動を通じて、当初は高度医療向けに開発された革新的技術が医療サービスを受けられていない人々も徐々に利用できるようになった。この戦略は、ビンメックの価値に基づくヘルスケア (VBHC) モデルと合致している。VBHCが成功を測定するとき、収益だけでなく、コストに対する健康成果も利用する。例えば、ビンメックは人工知能 (AI) を活用した診断技術を用いて疾患の早期発見に努めている。これにより、治療費は削減され、患者報告結果は向上する。これらの利点は個人患者だけでなく、さらには医療システムにまで広がる。

ビンメックは、価値に基づく地域密着型医療を推進するとともに、エビデンスに基づくイノベーションを促進する
ビンメックは医療政策に対し、静かに、しかし意義深く影響を与えている。ビンメックが開始したVBHCモデルと患者報告アウトカム尺度 (PROM) などの現実のデータの収集から、データ主導の医療改革を支えるエビデンスが生み出されている。ビンメックはAI診断、個別化医療、ハイテク治療プラットフォームで先駆的な取り組みを行ってきた。これ規制当局が医療イノベーションを促進する政策枠組みを策定する上で、実用的な参考として役に立っている。
ビンメックは将来を見据えて、4つの戦略的優先事項を特定した。それらは人材育成とスタッフの幸福、生涯にわたる全範囲のヘルスケア、地域統合型ヘルスケア、及びビンメック・データプラットフォームを活用したデジタルトランスフォーメーションである。
各優先事項は、医療制度は医療従事者、患者へのアクセス、及びデータから学ぶ能力によってのみ持続可能であるという基本原則を表している。
ビンメックは、ベトナムをバイオメディカルイノベーション、及び研究のブレークスルーが直ちに実際の臨床に応用されるトランスレーショナルメディシンの地域拠点とすることを目指している。このビジョンを実現させるには、研究インフラ、高度な研修プログラム、及び学際的な連携に長期にわたる投資が必要である。

ビンメックの経営モデルは民間医療機関にとって新しい時代の象徴である
民間医療機関がこのような目標を追求するには、短期利益以上のものを求める必要がある。それは、たとえすぐに金銭的な利益が得られなくても、国の医療提供能力への直接投資ということになる。最終的には、このアプローチは医療体制全体に、さらには医療機関にも利益をもたらす。
ベトナムの医療環境は、所得の増加、健康意識の向上、質の高い医療への期待の高まりの影響を受け、急速に進化している。この変革の中で、ビンメックの事業の形は、高品質医療提供における格差を埋めるだけでなく、国家の発展の原動力となる研究、教育、イノベーションに積極的に投資するという、民間医療機関の新たな役割を作っている。