2021年04月
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ベトナム製の小型衛星NanoDragon、打ち上げ最終テスト段階

ベトナム科学技術アカデミー傘下のベトナム国家宇宙センター(Vietnam National Space Center=VNSC)によると、2021年3月3日、超小型衛星NanoDragon(NDG)の打ち上げ最終テスト段階に入った。

NDGは、VNSCによって開発された、重量約4 kg、サイズ3Uのナノサットクラスの立方体衛星である。衛星機能、機械構造全体、配電回路の開発、設計、統合、テストのプロセスが、センターのスタッフによって完全に実行されてきた。 NDGは、高度約520kmの太陽同期軌道で動作することが期待されている。この衛星の主要な目的は以下の2つである。

  • (1)船舶を追跡および監視する自動船舶識別装置(AIS)を統合すること
  • (2)軌道上で作動している間、光学イメージングデバイスを使用した衛星の姿勢コントローラー品質を検証すること

NDGの最終テストは、九州工業大学で実施される。
最終テストの後、2021年9月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の革新的衛星技術実証プログラムにより日本のイプシロンロケットに搭載され、打ち上げられる予定である。 ベトナムは、2013年に重量1kgの超小型衛星PicoDragonの製造に成功し、同年11月から運用している。2019年に打ち上げられた衛星MicroDragon(50kg)は、東京大学や慶応大学などの指導の下、ベトナム国家宇宙センターのグループ36スタッフによって製造された。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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