米マイクロソフト社は4月19日、マレーシアの包括的なデジタル経済発展へのコミットメントを示す"Bersama Malaysia"を発表、その一環でマレーシアに初のデータセンターを設立することを明らかにした。
発表によると、"Bersama Malaysia"には、グレーター・クアラルンプール地域にマレーシア初のデータセンターが設立される。これによりマレーシアでは世界クラスのデータセキュリティ、プライバシー、国内でのデータ保存機能を備えた信頼性の高いクラウドサービスが開始される。
"Bersama Malaysia"にはこのほか、2023年末までに100万人のマレーシア人のデジタルスキルの向上、マレーシアのデジタルトランスフォーメーション目標達成を目指すMyDigital Alliance Leadership Councilの設立支援も盛り込まれた。
マレーシアのムヒディン・ヤシン(Muhyiddin bin Haji Muhammad Yassin) 首相はマイクロソフト社とのパートナーシップ確立について、「これがマイクロソフトやその他のデータ関連企業によるマレーシアへの投資の最初の芽であることを期待しています」と表明した。米国の調査会社IDC社はマイクロソフト社によるこの一連の投資は、今後4年間でマイクロソフト社の現地パートナーやクラウド活用顧客へ新たに46億米ドル(約5000億円)の収益をもたらし、マレーシア国内で19,000人以上の雇用を創出すると予測している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部