2021年07月
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コロナワクチン混合使用に関する研究プロジェクト開始 フィリピン科学技術省

フィリピン政府は6月14日、新型コロナウィルスのワクチン混合使用に関する2つの研究プロジェクトを進めることを発表した。フィリピンの科学技術省(Department of Science and Technology)と保健省(Department of Health)が、コロナワクチンの混合使用(ミックスアンドマッチ)の可能性とその効果に関する研究に、2百万ペソ(約450万円)を超える研究資金支援を実施する。

科学技術省研究開発次官のロウェナ・クリスティナ・L・グェヴァラ(Rowena Cristina L. Guevara)博士によれば、1つのプロジェクトは異なるブランドのワクチンの混合使用が可能か、また安全であるかを検討する。また、もう1つのプロジェクトは、ワクチンが現実的にどの程度、どのくらいの期間、効果が継続するかを調査する。両プロジェクトの研究期間は1年の予定で、研究者は3カ月経過時点から初期の研究成果を発表することができる。

「本プロジェクトでは、フィリピンのワクチン専門家がフィリピン人の特性に基づいたデータを収集されます。2回接種後の追加免疫接種(ブースター)の必要性も検討されます」、とグェヴァラ博士は説明する。現在、臨床研究と倫理審査会の許可を待っており、許可され次第、早ければ7月からプロジェクトが開始される予定である。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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