2021年08月
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「BCGエコノミー」をASEANで積極推進 タイ国家科学技術開発局

タイにおいてBCGエノコミー(バイオ・循環型・グリーンを重視する新経済モデル)を推進する国家科学技術開発局(NSTDA)は、BCGエコノミーを東南アジア諸国連合(ASEAN)でも普及させようと積極的に取り組んでいる。BCGエコノミーは包括的・持続的成長のための経済モデルで、国連の持続可能な開発目標(SDGs)と一致するものだ。

6月14~17日、タイ高等教育科学研究イノベーション省(MHESI)によって主催された第11回ASEAN科学技術イノベーションウィークにて、BCGエコノミーは主題の一つとなった。新型コロナウイルス後のASEANイノベーションロードマップ2019-2025の実施に焦点が当てたられた。特に、BCGエコノミー、食料・農業・エネルギーのレジリエンス(回復力)、さらに第四次産業革命において地域協力を進め、レジリエンスがあり、持続的な未来を作る活動を行うことを強調した。

同イベントでは、MHESI・フードイノポリス‐NSTDA・タイ科学技術研究所(TISTR)・日ASEAN科学技術イノベーションプラットフォーム(JASTIP)・ENTEC-NSTDAがそれぞれセッションを主催し、ASEANおよびダイアログパートナーの専門家達招いて討論が行われた。

加えて、ASEAN BCGエコノミー・ネットワーク(ASEAN BCG Network)の設立がNSTDAによって提案され、第11回科学技術イノベーション非公式ASEAN閣僚会議(IAMMATI)にて承認された。BCG経済の下、能力形成・技術デモンストレーション・テクノロジーローカライゼーション・技術移転・研究協力の分野において、ASEAN加盟国と地域および国際的組織が協力を進めるための基盤となり、社会・産業部門の革新的技術の採用と実施を促進することが期待される。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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