フィリピン科学技術省 (DOST) は、同技術応用推進研究所(DOST-TAPI)のプログラムから資金提供を受けたeHATIDチームが、地域保健ユニット (RHU)と医療従事者の連携を支える統合的な電子カルテシステムを構築したと発表した。9月8日付。
eHATID技術は、タブレット型の電子カルテシステムで、地方自治体の医療記録にシステムを統合し、より包括的で使いやすく、整理されたシステムを提供する。これにより、カルテへのアクセスが容易になり、データサイエンスの手法によるデータの評価や探索がより効率的に行えるようになる。eHATIDを使用することで、管理者は異変を即座に把握でき、より迅速に対処することが可能となる。生産性の向上だけでなく、各意思決定の有効性が高まることも期待される。
eHATIDチームは2019年、DOST-TAPIのプログラムであるTECHNICOMからの資金提供を受けてシステムの配備と試験運用を行い、RHU のニーズを把握した。さらに、同チームは、RHUがどのようにデータを統合することを望んでいるかについても知ることができ、その結果、技術開発を前進させるための適切なビジネスモデルを計画することができた。
eHATIDの技術は、地域レベルでの健康情報管理のギャップを埋め、RHUに医療従事者との連携手段を提供し、地域のサービス向上に貢献する。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部