2021年10月
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仏との共同スマートシティプロジェクトに参加 シンガポール国立大学

シンガポール国立大学(NUS)は、シンガポールとフランスの人工知能(AI)研究における協力関係を基盤とする「デカルトプログラム」の一員として、スマートシティ構想のデジタル変革に取り組むことを発表した。9月24日付。

NUSは、デカルトプログラムについて、「重要な都市システム」におけるリアルタイムの意思決定強化を目指すデジタル変革に取り組むことを発表した。このプログラムは、シンガポール国立研究財団の助成を受ける5年間のプログラムであり、両国の18の大学と5つの企業が参画している。

スマートシティのイメージ

プログラムの共同ディレクターの一人であるNUSコンピューティングのアビク・ロイシュードリー(Abhik Roychoudhury)教授らのチームは、多数の産業ケーススタディで、インテリジェント制御、スマートデータ、人間とAIのコラボレーションなどを含む技術を検証する。また、プログラムには両国から博士課程学生、ポスドク、研究者が合計約160人採用され、開発をサポートする。今回の共同研究による開発は、シンガポールの「スマート・ネーション」目標や、現在進行中のデジタル変革の取り組みを支援するものである。

NUSの副学長であるチェン・ツハン(Chen Tsuhan)教授は、「AIなどの研究の強みを生かして、電力ネットワーク、将来の交通ネットワークなどの重要なシステムにおける、信頼度の高い意思決定を促進できることを楽しみにしている。シンガポールとフランスの優秀な研究者を結集することで、未来のスマートシティを実現するための革新的なソリューションを包括的に生み出すことができると確信している」とプロジェクトへの意気込みを表明した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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