2021年11月
トップ  > ASEAN科学技術ニュース> 2021年11月

BCGエノコミーで英国と協力関係強化 タイ

タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)は、英国と円卓会議が開催され、タイが提唱するBCGエノコミー(バイオ・循環型・グリーンを重視する新経済モデル)の実現に向けて、両国の協力関係強化を目指した議論が行われたことを発表した。9月30日付。

オンラインで行われた英国との会議(写真提供:NSTDA)

NSTDA専務理事のジャネクリシュナ・カナタラナ(Janekrishna Kanatharana)博士が、BCGに関するタイ-英国円卓会議で、BCG経済モデル-タイの新しい持続可能な成長エンジンと国家開発アジェンダについてプレゼンテーションを行った。この会議の目的は、タイと英国の協力関係を強化し、英国とタイの二国間貿易関係をさらに強化するための新たな相乗効果と機会を見出すことである。

BCGの紹介に加えて、東部経済回廊事務所(EECO)と国際貿易促進局の代表者がそれぞれ「タイの東部経済回廊におけるBCGの機会」、「BCGとタイの輸出製品開発」について講演した。会議には、英国首相のタイ貿易特使マーク・ガルニエ議員、英国のビジネスセクターなどが参加した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)後の経済回復の原動力として、タイがBCGモデルの導入を成功させるために必要な主要要素や、タイと英国の協力関係の可能性について議論された。

BCGモデルは、持続可能な経済成長、社会的包摂性、環境持続性を推進するためのタイの国家的課題であり、タイの4つの主要産業(農業・食品、医療・健康、バイオエネルギー・バイオマテリアル・バイオケミカル、観光・創造経済)の競争力を高めることを目指している。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る