フィリピン科学技術省(DOST)は、サイエンス・フォー・チェンジ・プログラムに関連し、地方における新しい研究開発センター10カ所を紹介した。10月8日、オンライン記者会見で発表した。
フォルチュナト・デラペニャ科学技術相 (写真提供:DOST)
フォルチュナト・デラペニャ(Fortunato T. de la Peña) 科学技術相は、「これらの科学技術計画を最大限に活用した、フィリピン全土で必要とされる技術革新を目標としている。インクルーシブで再生可能な開発のための科学技術を持つことが主な戦略の一つである」と語った。
研究開発センター10カ所は以下の通り。
再生可能エネルギーと電気自動車のための先進的バッテリーを開発する。
革新的な環境技術を提供し、地方産業が環境基準を順守する手助けとなり、またマニラ首都圏産業の環境基準促進を目標とする。
沿岸保護と農作物のロスを削減する気候変動緩和のための効果的戦略を提供する。
水管理のための技術を開発し、災害に強いインフラストラクチュアを促進する。
湖の効果的な管理を通して、脆弱な地域を災害に強く気候変動に対応可能にすることを目標とする。
ポリマー製コンクリート・ココナッツ副産物・機能性食品・魚肉加工物からの生物医学製品といった付加価値のある製品を開発する。
殺虫剤に強い蚊・蚊の幼虫の殺虫剤製法・蚊の数を制御するための自然捕食者の研究を主導する。
生物医療・農業・食品産業のためのタンパク質の製造に貢献する。
地方の医療技術開発の中心となり、バイオマテルアルとナノマテリアルを融合して診療と治療に適用することにフォーカスする。
フィリピンにおけるニューロロボティック研究開発の主要施設として、ヘルスケア関連の革新的な製品・サービス・ソリューションズを提供する。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部