2021年11月
トップ  > ASEAN科学技術ニュース> 2021年11月

地方の研究開発センター10カ所が始動 フィリピン科学技術省

フィリピン科学技術省(DOST)は、サイエンス・フォー・チェンジ・プログラムに関連し、地方における新しい研究開発センター10カ所を紹介した。10月8日、オンライン記者会見で発表した。

フォルチュナト・デラペニャ科学技術相 (写真提供:DOST)

フォルチュナト・デラペニャ(Fortunato T. de la Peña) 科学技術相は、「これらの科学技術計画を最大限に活用した、フィリピン全土で必要とされる技術革新を目標としている。インクルーシブで再生可能な開発のための科学技術を持つことが主な戦略の一つである」と語った。

研究開発センター10カ所は以下の通り。

1. フィリピン科学技術大学R&Dセンターズ・フォー・アドバンスド・バッテリーズ

再生可能エネルギーと電気自動車のための先進的バッテリーを開発する。

2. フィリピン工科大学環境技術とコンプライアンスセンター

革新的な環境技術を提供し、地方産業が環境基準を順守する手助けとなり、またマニラ首都圏産業の環境基準促進を目標とする。

3. ドンマリアーノマルコス記念国立大学コースタル・エンジニアリングR&Dセンター

沿岸保護と農作物のロスを削減する気候変動緩和のための効果的戦略を提供する。

4. イザベラ州立大学スマートウォーターインフラストラクチュア・アンド・マネージメントR&Dセンター

水管理のための技術を開発し、災害に強いインフラストラクチュアを促進する。

5. ラグナ州立工科大学センター・フォー・レイクス・サステナブルディベロップメント

湖の効果的な管理を通して、脆弱な地域を災害に強く気候変動に対応可能にすることを目標とする。

6. ミンダナオ州立大学センター・フォー・サステナブルポリマーズ

ポリマー製コンクリート・ココナッツ副産物・機能性食品・魚肉加工物からの生物医学製品といった付加価値のある製品を開発する。

7. デ・ラ・サール大学ラグナキャンパスセンター・オブ・パブリックヘルス

殺虫剤に強い蚊・蚊の幼虫の殺虫剤製法・蚊の数を制御するための自然捕食者の研究を主導する。

8. アテネオ・デ・マニラ大学インテグレイテッド・プロテインR&Dセンター

生物医療・農業・食品産業のためのタンパク質の製造に貢献する。

9. エンジェルス大学診断治療のためのバイオマテルアルR&Dセンター

地方の医療技術開発の中心となり、バイオマテルアルとナノマテリアルを融合して診療と治療に適用することにフォーカスする。

10. デ・ラ・サール大学NeuRoTech

フィリピンにおけるニューロロボティック研究開発の主要施設として、ヘルスケア関連の革新的な製品・サービス・ソリューションズを提供する。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

上へ戻る