2021年11月
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100年に1度の撮影、ボルネオ・ラジャーオオコノハズクを再発見

ボルネオ・ラジャーオオコノハズクの写真が初めて撮影された。研究者らは再発見された鳥をもっと詳しく調べようとしている。

AsianScientist - 長年目撃されることのなかったボルネオ・ラジャーオオコノハズクが、125年ぶりにマレーシアの山林で見つかった。この再発見は、The Wilson Journal of Ornithology 誌で報告された。

ラジャーオオコノハズクはOtusという名の最大のフクロウ属に属する。既知の亜種は2種のみであり、どちらも東南アジアの在来種である。これら亜種は茶色の羽を持ち、ボルネオ島では O. brookii brookii 、スマトラ島ではO. b. solokensis として知られている。

しかし、O. brookii brookii は1890年代初頭に発見されて以来、野生での目撃が記録されたことはなかった。1世紀以上過ぎてから、米国のスミソニアン保護生物学研究所のアンディ・ボイス (Andy Boyce) 博士がマレーシアのキナバル山の森に巣を作っている鳥を見つけ、ラジャーオオコノハズクの初めての写真が撮影され、発表された。

稀にしか見られないボルネオ・ラジャーオオコノハズクの姿が確認されただけでなく、そもそもどのように生活しているのかについてさらに多くの疑問が生じた。 過去1世紀の間、科学者はボルネオの亜種を見つけることも研究することもできなかったため、ラジャーオオコノハズクに関して分かっていることのほとんどは鳴き声のパターンから個体群統計に至るまで、スマトラの亜種についてのものである。

ボルネオ亜種に関する情報は少なく、この種は希少である。それにもかかわらず、国際自然保護連合は、ラジャーオオコノハズクを低危険種としている。チームは羽が持つ独特の特徴と生息地を考慮した結果、ラジャーオオコノハズクはそれ自体が一つの種である可能性があり、保護に向けて注意が必要であると述べた。

何と言っても、この地域に見られる島嶼地形は急速な種分化をもたらしやすいことがすでに知られており、O. b. brookii が見つかった山林では他のOtus属の鳥が多様化している。この地域は気候変動や森林伐採により生息地が喪失する危険もあり、コノハズクの保護状態を確立することがますます重要になっている。

研究者にとって繁殖パターンと分布を研究して知識の欠如を埋めることは重要である。チームは夜間の調査を行い、O. b. brookii の鳴き声を記録し、血液や羽のサンプルを収集して、その生態とスマトラ亜種との関係をもっと理解したいと考え、次のように話している。

「私たちは、知っていることと名付けたものを守ることだけはできます。この珍しい鳥がボルネオに固有であり、それだけで一つの種であるならば、保護活動が行われるでしょう」とボイス博士は述べている。「この鳥を保護するには、その生息地と生態を十分理解する必要があります」