「Singapore Fintech Festival X Singapore Week of Innovation and Technology 2021 (SFF X SWITCH) 」 が11月8日に開催され、シンガポールのヘン・スイキャット(Heng Swee Keat)副首相兼経済政策担当調整相はイノベーションのインパクトを最大化させる方法について講演した。
同副首相は、「イノベーションとテクノロジーの進歩は世界に大きな変化をもたらし、それは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって加速している。私たちはCOVID-19から立ち直り、気候変動などの世界規模の課題に取り組み、より良い世界を再構築する必要がある」とし、イノベーションのインパクトを最大化する3つの方法を次のように紹介した。
特に1つ目の方法について、シンガポールにおける人工知能(AI)の取り組みを例に挙げ、 「国家AI戦略として、AIエコシステムの構築や、研究開発へのコミットメントを強め、これまでの5億シンガポールドルの投資に1億8千万シンガポールドルの追加を行う。これらの取り組みはすでにヘルスケア、金融、公共サービスにおいて結果が出始めている。ステップチェンジ技術をめぐる国家戦略に不可欠なのは、すべての関係者が協力し合うことだ」 と同副首相は説明した。
「シンガポールは、グローバルなイノベーション・エコシステムの重要な中心点であり、企業、研究者、政府機関が緊密に連携し、経済全体でイノベーションの文化を築いている。皆様がこの地にイノベーション拠点を設立し、成長されることを歓迎する」 と同副首相は結んだ。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部