東南アジア諸国連合(ASEAN)は11月8日、第5回AG-DPC(ASEAN-Germany Development Committee)会議(11月5日開催)において、ドイツとの協力関係を一層強化することを再確認したと発表した。
会議では、ASEANの3つの柱である「政治・安全保障」、「経済」、「社会・文化」の分野を横断した協力の拡大を確認し、ASEANとドイツの開発パートナーシップの進展を歓迎した。
双方は会議で、
―を含む、地域計画やイニシアチブを通じて協力を深める重要性を議論した。
またASEANとドイツは今後、テロ対策や暴力的過激主義への対抗、越境犯罪との闘いなどの分野における様々な協力活動を試み、平和や観光、中小企業間の協力を推し進めることに合意した。加えて会議では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミックがASEANとドイツを含む世界に新たな挑戦をもたらし続けていることを指摘した。これに関連して、ASEANは、500万ユーロのCOVID-19 ASEAN対策基金に貢献するというドイツの公約を高く評価した。
さらに双方は、インド太平洋に関するASEAN・アウトルック(AOIP)やドイツのインド太平洋ガイドラインなど、共通の関心事についても意見交換を行った。AG-DPCは現在、ASEANとドイツの協力に関する方向性を話し合う重要な年次会議となっている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部