2022年01月
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屋内測位システムを利用しビジネスイベント業界を強化 タイ国立電子コンピューター技術研究センター

タイ国立科学技術開発庁 (NSTDA) は1月7日、所管するタイ国立電子コンピューター技術研究センター(NECTEC-NSTDA)がビジネスイベント (MICE)業界の競争力を強化するため、屋内測位システムを利用したデータ収集と分析を行う技術を開発したと発表した。

この屋内測位システムは、ウナイ(UNAI)プラットフォームと呼ばれ、研究開発チームのリーダーであるNECTECのラオ・コバビサルチ (La-Or Kovavisaruch) 博士は、「UNAIは、人や物の位置や移動方向のデータをオンライン上に提供することができる」と説明した。

(提供:NSTDA)

UNAIプラットフォームは、Wi-Fiを備えた小型埋め込みシステムとブルートゥース低エネルギー (BLE) 無線通信システムを利用した信号受信デバイスと送信デバイスを持つ。また、このプラットフォームは通信規格である3G/4Gを利用していると同時に、サーバーへのデータ転送には5Gの利用が可能である。

UNAIプラットフォームは当初、OA機器などの在庫管理を目的に、商品の動きを追跡するために開発された。しかしながら、研究開発チームは、国家競争力強化のための管理ユニットプログラム (PMU-C) からの追加資金とコンベンション展示局 (TCEB) の協力を得て、プラットフォームの機能を改善し、開発を行った。

MICEの主催者や出展者は、UNAIを用いて、来場者がアクティビティに参加したり、展示物に立ち寄ったりする場所を追跡することで、人々の興味関心を知ることが出来る。また、こうした情報をもとに、来場者の立場にたったサービスの向上を図ることが可能となる。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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