フィリピンのビコル地方を管轄する科学技術省(DOST-5)は2月11日、カタンドゥアネス州のパンダンにおける海水淡水化プロジェクトのために290万フィリピンペソ(約650万円)の予算を計上したことを明らかにした。
(提供:PNA)
本プロジェクトでは、州事務所を通じて海水淡水化施設を建設し、パンダンの2つの地区に清潔な飲料水を供給することになる。DOSTが計上した予算に加え、建設地となるパンダンの自治体においても、プロジェクトのために150万フィリピンペソの資金が確保されている。
DOSTのカタンドゥアネス州ディレクターであるマリー・グレース・モリナ(Marie Grace Molina)氏は、「海水淡水化プロジェクトはCommunity Empowerment thru Science and Technology (CEST)プログラムの一環で、パンダンはCESTコミュニティの1つ」としたうえで、「水の供給が不足している地区に海水淡水化施設を建設することで、非常に高価な水補給ステーションに比べ、低コストできれいな水を供給することができる。今期中、なるべく早い時期に建設が始まるようにする」と述べた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部