フィリピン科学技術庁(DOST)マニラ首都圏(NCR)支局は1月27日、おから廃棄物の有効活用についての業界対話を行い、プロジェクトへの資金提供を行ったことを発表した。
DOST-NCRは、クイーンビーエンタープライズ(Queenbee Enterprises)社とフィリピン工科大学により考案されたおから廃棄物の大豆粉への加工と製菓材料への使用という廃棄物処理プロジェクトへの資金提供を行った。これは、「最適な脱水プロセスの開発と副産物利用のための大豆残留物の特性化」と銘打った、おから廃棄物処理プロジェクト。DOST-NCR地域補助金のもと、現場での研究開発支援に重点を置いた取り組みの一環である。
(提供:DOST)
クイーンビーエンタープライズ社は、豆乳加工の副産物として毎日何トンも廃棄されるおからの処理に長い間苦慮していた。このプロジェクトは、大豆残渣(ざんさ:残りかす)の最適な脱水プロセスパラメータを決定し、豆乳製造から発生する湿式および乾燥おからの物理化学的、微生物学的、機能的特性を特徴付けることを目的とする。これらの試験から得られた乾燥オカラは、食品用途に最適化される。これにより開発された製造工程で生産された粉末はクイーンビーエンタープライズの製品として販売予定という。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部