2022年03月
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紛争が頻繁に起こる地域に科学技術関連の助成金給付 フィリピン科学技術省

紛争被害を受けやすい地域に科学技術を提供する構想として、フィリピン科学技術省・地方オフィスⅣ(DOST-Ⅳ)は、総額25万4,087ペソ(約57万円)の助成金を、サンボアンガデルスル州ギポーズ(ZDS)の地方自治体バランガイ(フィリピンの最小行政単位)に給付した。

このプロジェクトは、ギポーズのバランガイ、ダラパンのウーマン・エンパワーメント・ムーブメント地方改善クラブ(WEM-RIC)に所属する120名のために、食物に関するトレーニング機器・食物技術スキル・食物安全トレーニングを提供することによって、科学技術的介入へのアクセスをもたらすことを主な目的とする。

(提供:DOST)

「サンボアンガデルスル州ギポーズのバランガイダラパンにおける共産主義地域紛争被害を受けた女性達を力づけるための科学・技術・イノベーション」と名付けられたDOST-Ⅳの助成金(GIA)プログラムは、行政命令70号または効果的な科学技術に関するサービスおよび持続可能な生計システムの設立のための全国的アプローチの実施を支援している。

DOSTのGIAプログラムは、フィリピンの科学・技術能力を活用して、持続的経済成長と地域開発を促進・実現することを目的とする。適切な技術を作り促進することによって生産性と生活の質を改善するために、研究開発(R&D)・プロモーション・技術移転と活用・人材資源開発・情報発信・アドボカシー・リンケージといった様々な科学技術分野への参加を強化することも目的としている。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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