2022年04月
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マングローブ水域の水質をリアルタイムで監視...メコンデルタにワイヤレス環境モニタリングシステムを設置

オーストラリアとベトナムの共同プロジェクトAQUAMが2月23日、ベトナム・メコンデルタの水質を監視するワイヤレス・モニタリングシステムを設置した、と発表した。

AUS4INNOVATIONは、オーストラリアとベトナムが両国の民間の知識および技術を生かし、共同で革新的な技術開発を進める目的で設立された。今回、AUS4INNOVATIONがサポートするAQUAMプロジェクトが、マングローブが生息するベトナム・カマウ省のメコンデルタにワイヤレス・モニタリングシステムを設置した。このシステムは15カ所に設置され、住民や地方自治体がマングローブ水域の水質をリアルタイムで監視し、環境の悪化に迅速に対応できるようになる。IoT(モノのインターネット)を環境モニタリングに適用した好例と言える。

(提供:AUS4INNOVATION)

マングローブ水産養殖システムは、漁業、生物多様性、炭素除去、および気候変動に対する強靭性に貢献する様々な産物や生態系サービスを提供する。マングローブは水質にすぐれた自然の潮汐水を必要とするが、メコン川は汚染、低酸素、豪雨や干ばつによる塩度の変化などの問題にさらされやすい。こうした水質の低下や変化は、水生生物およびマングローブを危険にさらすことになる。

そこで、オーストラリア・クイーンズランド大学がベトナムのテクノロジー企業および政府機関とパートナーシップを組み、このAQUAMプロジェクトを進めることとなった。ベトナム側のパートナーは、グリーンフィール・ドコンサルティング&開発会社(GreenField Consulting & Development Ltd.)(https://www.facebook.com/GFDVietnam/)、ナムソン・ハウ漁業研究副部門(Nam Song Hau Fishery Research Sub-Institute)、およびカマウ省農業・農村開発省。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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