2022年06月
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新興技術を商用化へイノベーター向け支援プログラムを発表 フィリピン

フィリピン科学技術省(DOST)は5月18日、同省の技術応用推進研究所(DOST-TAPI)が、ケソン市のホテルで行った同研究所のロードマップイベントの中で、イノベーターへの新しい支援プログラムを発表したことを明らかにした。

5月13日に行われたイベントには民間企業、産業界、政府機関、学界のステークホルダーや受益者が参加した。DOST-TAPI はDOSTのマーケティング部門とも呼ばれ、35年にわたり、技術移転と商業化の促進、および基金の提供などを行うことで、フィリピンの社会的・経済的発展に貢献してきた。今後のさらなる発展を目指し、DOSTは同イベントで新たに3つの支援プログラムを発表した。

ケソン市で開かれた技術応用推進研究所(DOST-TAPI)の会議 (提供:DOST)

1つ目は、インターンシッププログラムの「HIRANG 2.0」だ。過去に行われたプログラムの改良版であり、コンサルティングやスキル開発トレーニングを通して、新興企業やスピンオフ企業の育成に重点を置いている。

2つ目は、技術活用と市場投入準備のための技術最適化プログラムである「TOP UP」だ。発明家やイノベーターが、新技術の開発と、技術検証のための商用プロトタイプの開発を加速するために、資金提供や技術サポートを行う予定だ。

3つ目は、マーケティング支援プログラムの「MAP」だ。マーケティング支援を必要とする地元で開発された技術を特定し、DOST-TAPIがその技術に適したマーケティング計画や戦略を策定し、受益者の参考となる市場情報報告書を発行する。

DOST-TAPIは、社会的課題に対して、科学技術を核とした独自性の高い解決策を迅速に提供する自立した研究所となることを目指している。DOST-TAPI所長で弁護士のマリオン・アイビー・D・デセナ(Marion Ivy D.Decena)氏は、「知的財産権保護、ベンチャー融資、プロトタイプ開発、市場試験、パイロット試験、特別融資施設、技術展示会といった既存のプログラムに加えて、全国のより多くの関係者に対して支援を行うために、総合プログラムを追加してまいります」と述べ、取り組みへの熱意をアピールした。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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