マレーシアデジタルエコノミー公社(MDEC)は5月19日、研究・イノベーション、革新的な商品・サービス開発・商業化を支援するグローバルテクノロジー助成金(GTG)と、第4次産業革命(4IR)に向けたソリューションの創造・課題解決・革新・展開を対象とする4IR促進助成金(4ICG)を発表し、新規申請者の募集を告知した。
GTGはグローバル市場へ初進出する。これと関連して、グローバル市場におけるプレゼンスの拡大を目指すテクノロジー企業や新興企業を対象に、最長2年間の助成を行う。申請対象者は国内企業または外資系企業で、最大200万リンギット(約6000万円)の助成としている。
4ICGは国家4IR政策に示された主要ビジネス分野における技術の開発・使用の促進を目的に新設された。申請対象者は卸売・小売業、運輸・物流、観光、金融・保険、公益、専門・科学・技術サービス、医療、教育、農業、製造業を営む国内企業または外資系企業となっている。
申請者はエンドユーザーに対して人工知能(AI)、IoT(モノのインターネット)、ブロックチェーン、クラウドコンピューティング、ビッグデータ分析などを基盤としたソリューション開発を行うことが必須となる。
MDECのマハディール・アジズ(Mahadhir Aziz)CEOは、「今こそテクノロジー企業がそれぞれのデジタルアジェンダを推進するときです。グローバル市場は情報格差を軽減するソリューションを求めています」と述べ、本取り組みの意義を強調した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部