タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)は6月16日、同庁とマレーシア・ハイテク産官機構(MIGHT)、マレーシア標準工業研究所(SIRIM)間で、タイ政府が推進するBCGエコノミー(バイオ・循環型・グリーンを重視する新経済モデル)の発展、人材育成、STEM教育のほか、鉄道事業などの技術移転、産業育成の促進を目的とする基本合意書に調印したことを発表した。
MIGHTとSIRIMはともに、ASEAN(東南アジア諸国連合)地域におけるNSTDAの戦略的パートナーとして長い間活動してきた組織である。MIGHTはマレーシアのハイテク産業の発展に重要な役割を果たし、SIRIMはマレーシアの産業を標準、品質、技術の分野で支援してきた。これらの組織にとって、自国における技術ビジネスの支援は共通の目標であり、実現に向けて、基本合意書が調印された。今後、タイとマレーシアの産業競争力を強化するため、人材、技術、イノベーションの交流を行い、それぞれの組織の強みと資源を統合していく予定だ。
(提供:NSTDA)
調印式は6月14日にタイランド・サイエンス・パークで行われ、NSTDAのNarong Sirilertworakul長官とPrasit Palittapongarnpim執行副長官が来賓を歓迎した。来賓として、MIGHTとSIRIMのチェアマンを兼務するTan Sri Dr. Ir. Ahmad Tajuddin Ali氏、MIGHTプレジデント兼CEOのDatuk Dr. Mohd Yusoff Sulaiman氏、SIRIMプレジデント兼グループCEOのDato' Dr. Ahmad Sabirin Arshad氏、在バンコク・マレーシア大使館次席公使のSuzilah Mohd Sidek氏が出席した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部