2022年08月
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エビ養殖の競争力を強化―メコンデルタ地方で新施設が始動 ベトナム

ベトナムのメコンデルタ地方における2045年に向けた持続可能な開発ビジョンを支援するために、メコン水産養殖イノベーションクラスターが7月、正式に始動した。オーストラリアとベトナムによるベトナム技術革新支援プログラムであるAus4イノベーションと、ベトナムのカントー大学の協力による新規構想の一環。Aus4イノベーションが7月18日に発表した。

この構想は、循環経済・DX(デジタルトランスフォーメーション)・グリーン成長・気候行動を通じて技術革新を活性化し、エビ養殖の競争力をつけることを目的とする。

オーストラリアとのパートナーシップで基本合意書に調印するベトナム政府の代表ら

立ち上げの式典には多くの政府関係者らが参加した
(提供:いずれもCSIRO)

メコンデルタ地方は、ベトナムにおけるコメ生産の50%、水産養殖の70%を占め、同国のGDP(国内総生産)の3分の1に貢献している。しかし、気候変動、水の不足・汚染がデルタ地方の生活経済構造にダメージを与えているのが現状だ。新設のメコン水産養殖イノベーションクラスターは、高品質で持続可能な水産養殖と、地域のブランド作りおよび生活向上を推進するために、さまざまなステークホルダーを結びつける組織を目指す。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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