タイ高等教育科学研究イノベーション省(MHESI) 附属の国家高等教育科学研究イノベーション政策評議会事務局(NXPO) にある人材・制度開発・研究イノベーションに関するプログラム管理ユニット(PMU-B)は、欧州連合(EU)の欧州研究会議(ERC) との間で、タイの優れた研究者とERCの助成対象者との共同研究を促進するための新たな取り組みに関する協定を締結した。タイ国立科学技術開発庁(NSTDA) 発表。9月12日付け。
本協定はタイにおける研究者育成の支援を目的としている。対象となるPMU-Bが支援するタイのトップレベルの研究者は、類似の研究分野や関心のあるテーマについて、ERCの研究グループに一時的に参加することが可能となる。
本協定の調印式では、デビッド・デイリー(David Daly) 駐タイEU大使と、PMU-B所長であるソンポン・クレイノンスルアン (Sompong Klaynongsruang)博士による署名が行われた。
デイリー大使は「科学に国境はありません。地球規模の健康問題、気候変動、食料安全保障など、私たちが直面している緊急な問題に取り組むためには、国際的な科学協力が不可欠です。本日締結された協定により、知識の交換と若い才能の育成が促進されることを大変嬉しく思います」と述べ、クレイノンスルアン博士は「タイの優秀な若手研究者が、ERCの助成を受けた研究チームと共に世界レベルの経験を積めることを嬉しく思っています」と語った。
調印式には欧州委員会イノベーション国際協力担当局長のマリア・クリスティーナ・ルッソ(Maria Cristina Russo)氏 、MHESI次官のパシット・ローターポン(Pasit Lorterapong)准教授、NSTDA副長官のジャネクリシュナ・カナタラナ(Janekrishna Kanatharana) 博士も出席した。
(提供:いずれもNSTDA)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部