2022年11月
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家庭での適切なリサイクル促進へ、スマートゴミ分別ボックス「BINgo」の運用を開始 シンガポール

シンガポール科学技術研究庁(A*STAR) は、シンガポールの大手小売業者であるフェアプライスグループ(FairPrice Group) 社と連携し、スマートゴミ分別ボックス「BINgo」のプロトタイプを国内ショッピングモールのAMKハブ、NEX、FairPriceハブの3カ所に展開予定であることを発表した。10月6日付け。

BINgoは人工知能(AI)、IoT(モノのインターネット)、スマートセンサーを採用している。AIを活用した自動選別技術とスマートセンサーによって、機械に投入された廃棄物を金属缶、ガラス、紙、プラスチックなどのリサイクルに適した素材かどうかをその汚染度と併せて識別する。回収された廃棄物のデータは蓄積され、リサイクル品の認識効率を高めるとともに、廃棄物管理のための統計分析に使用することも可能となる。

BINgoにより識別されたリサイクルに役立つ情報はユーザーフレンドリーなインターフェースにより利用者に提供され、適切なリサイクルの実践を促すとともに、リサイクル率を向上させることを目的としている。BINgoの開発は、フェアプライスのサステナビリティ基金から資金提供を受け、A*STARのシンガポール製造技術研究所(SIMTech) が主導して進めた。

フェアプライス基金(FairPrice Foundation)のゼネラルマネージャーであるジョナス・コー(Jonas Kor) 氏は「私たちはこの取り組みを通して、地域社会の皆様にリサイクルの重要性を伝え、環境フットプリントを削減する習慣を身につけていただくことを目指しています」と取り組みの意図を説明した。

SIMTechのエグゼクティブ・ディレクターであるデビット・ロー(David Low) 博士は「BINgoの開発に革新的な製造技術とAI技術を用いることで、リサイクル品の識別が容易になり、自動化による廃棄物回収・分別の効率性が向上します。A*STARはフェアプライスグループとこのソリューションを共同開発・運用し、適切なリサイクルの重要性の理解促進と、リサイクル率向上を目指します」と話した。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部