オーストラリア政府が出資するベトナム支援プログラムであるAus4Innovation は、ベトナムにテックハブを持つサイバーピュリファイ (CyberPurify)社が、人工知能(AI)技術により悪質なウェブサイトから子供を守るWi-Fi機器、CyberPurify Egg を発売したことを報告した。
口汚い表現、ヘイトスピーチ、暴力、薬物、ポルノなど、ネット上には多数の有害コンテンツがあり、保護者がこれらのコンテンツから子供を守ることは難しくなっている。これらの有害コンテンツは子供の脳の発達や精神的な健康に影響を与える可能性もある。
今回開発したCyberPurify EggはAI技術を用いて、有害コンテンツへのアクセスをブロックすることができるWi-Fi機器だ。さらに、勉強時間になると自動的に通知を切り、ゲームやSNSへのアクセスを禁止することで子供の学習の質を高める機能も持っている。CyberPurify Eggには発売前から1400件以上の予約注文があり、需要と必要性が証明されている。
(提供:CSIRO)
同社は、Aus4Innovationが開催するAIアクセラレーターチャレンジ2021の卒業生でもある。CyberPurify Eggはベトナム最大のAIイベントであるベトナムAIデイ(AI4VN) のAI技術マッチングセッションで最も可能性のあるAIアプリケーション5つのうちの1つに選出された。現在、Aus4Innovationは製品の商業化プロセスを加速させるため、資金面での支援を行っている。
2022年12月9日付け発表。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部