シンガポールの南洋理工大学(NTU)は4月27日、NTU南洋ビジネススクール(NBS)が持続可能な金融と金融イノベーションに関する学術研究を推進する新しい研究所「持続可能な金融イノベーションセンター(CSFI)」を発足させたことを発表した。
(出典:NTU)
CSFIは、金融サービスの未来を形作る2つの基本的な原動力である持続可能性とテクノロジーにおける現実世界の問題に対する解決策を開発するための学術的研究を行う予定だ。
4月27日にNTU@one-northキャンパスで開催されたNBS Knowledge Lab Dean's Distinguished Speaker Seriesでシンガポール国会議長のタン・チュアンジン(Tan Chuan-Jin)氏によってCSFIの発表が行われた。このセンターではシンガポールの持続可能な金融とフィンテック開発を支援する強固な人材プールを構築するために、最先端の研究を進めることを目的としている。気候変動や環境問題によって企業がどのように持続可能な成長へと移行してきたか、また、こうした業界の根本的な変化に伴う資本や投資の変化について検証していく。
CSFIは、ESG(環境・社会・ガバナンス)と持続可能な金融、金融イノベーションとフィンテック、企業金融、資産価格などであり、金融、リスク管理、デジタル変革などの分野横断的な研究にも取り組んでいく。研究、実践、教育を通じて、アカデミア、政策立案者、ファイナンス実務家の間に戦略的提携を結ぶことも目指している。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部