フィリピン・イロイロ州のアーサー・デフェンソー(Arthur Defensor Jr.)知事は、迅速な気象監視のため、50台の手動雨量計を直ちに計画的に設置するよう命じた。国営フィリピン通信社(PNA)が5月5日付で伝えた。
アーサー・デフェンソー知事
(PNA photo by PGLena)
(出典:PNA)
デフェンソー氏は「フィリピン気象天文庁(PAGASA)にはすでにハイテクノロジー機器が設置されています。しかし、台風が来れば、その技術も通用しないことがあります。一方で手動雨量計の利点は、台風が来ても機能することです。電気も信号も必要ありません。基本に立ち返り、手動雨量計を導入することが重要です。手動雨量計を使用する場合、その地域に大雨が降ったことを、オペレーターは自治体に無線で伝える必要があります」と述べた。
50台の雨量計は、州内の42の市町村と1つの都市に配布が計画されているが、高地の市町村が優先される予定だ。
記者会見でデフェンソー氏は、「過去にイロイロ州中央部の山間部バランガイに降った大雨が、イロイロ・ギマラス海峡に出る前に州の第4、3、2地区のいくつかの自治体を通過し、洪水を引き起こしました」と述べた。市民防衛局からの報告によると、イロイロ州では豪雨と洪水により15件の地滑りと6件の家屋の倒壊が報告されている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部