タイ国立科学技術開発機構(NSTDA)は、パトゥムタニにあるサイエンスパークで、電動バイク用の交換式バッテリープラットフォームのフィールドテストを開始したことを発表した。5月29日付け。
バイクはタイで最も一般的で人気のある乗り物で、環境への二酸化炭素(CO2)排出量を増加させる要因となっている。タイでは低炭素社会への移行を目指し、2030年までにタイの自動車生産台数の30%以上をゼロエミッション車(ZEV)にすることを目標とする「30@30政策」が掲げられている。電動バイク用の交換式バッテリープラットフォームのフィールドテストは、電気自動車(EV)産業向けの革新的なソリューションを提供すると同時に、メーカーの能力向上と人材育成を強化することで、30@30政策を後押しするものとなる。
5月24日、タイのアネーク・ラオタンマタット(Anek Laothamatas)高等教育・科学・研究・イノベーション相がフィールドテストの開始イベントを主宰した。
アネーク氏は「このフィールドテストはタイの次世代自動車産業の能力を高めるプロジェクトの重要なマイルストーンとなります。このイベントはタイの活気あるイノベーション・エコシステムと強力な官民パートナーシップの証であり、国の経済成長を促進する大きな成果をもたらすものです」と述べた。このプロジェクトは、9つの学術・研究機関および企業により構成されるコンソーシアムから資金提供を受けて進められている。
(出典:いずれもNSTDA)
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部