2023年08月
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科学技術・イノベーションに関する第12回ASEAN非公式閣僚会議開催、フィリピン閣僚が参加

フィリピン科学技術省(DOST)は、DOSTのレナート・U・ソリダム(Renato U. Solidum Jr.)大臣が6月22日に開催された科学技術・イノベーションに関する第12回ASEAN非公式閣僚会議(IAMMSTI-12)に、フィリピン代表として参加したことを発表した。6月27日付け。

(出典:いずれもDOST)

フィリピンは2021年4月に当時大統領であったロドリゴ・ドゥテルテ氏により、機構変動に関するパリ協定に対して、2030年までに温室効果ガス(GHG)排出量を75%削減することを定めた同国初の国が決定する貢献(NDC)を承認している。

IAMMSTI-12において、フィリピンはカーボンニュートラルに向けたASEAN戦略の策定への支持を表明した。また持続可能な成長を推進するためのベストプラクティスの共有とASEAN加盟国間の緊密な協力関係を促進することへのコミットメントも表明した。さらにソリダム氏は、カーボンプライシングを通じて炭素排出量を削減するための自然ベースと市場ベースの両方の解決策を奨励した。

第7回ASEANエネルギー予測(AEO)によると、ASEANは2020年のパンデミックの中、23.8%のエネルギー消費原単位削減を達成している。しかし、現状では2025年までに32%削減という目標の達成は難しい。AEOは厳格なエネルギー効率化措置の採用、電化の促進、再生可能エネルギー資源の最適化などの取り組みを推奨している。IAMMSTI-12では、社会経済発展とイノベーションを推進するための不可欠な要素として、科学知識をASEANのニーズに応える実用的なソリューションに変換する応用研究が強調された。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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