フィリピン科学技術省(DOST) は7月10日、オーストラリアのマードック大学と科学・技術・教育協力の促進を目的とした了解覚書(MoU)に調印したことを発表した。
了解覚書(MoU)に調印した双方の関係者
(Photo Courtesy of the DOST-Office of the Secretary and Murdoch University)
(出典:DOST)
MoUへの調印は、フィリピンのレナート・ソリダム(Renato Solidum Jr.)科学技術相とマードック大学グローバル・エンゲージメント担当副学長サイモン・マッキルディ(Simon McKirdy) 教授により行われた。このMoUはソリダム氏が3月28日にマードック大学を訪問し、その後マッキルディ教授が5月3日にDOSTを訪問したことがきっかけとなり結ばれた。
今後、DOSTとマードック大学は、健康安全保障、ヒト・動物・植物のバイオセキュリティ、バイオセーフティ、共同研究開発を通じたエンジニアリング、大学院奨学金、研究強化、ポスドク・フェローシップの共同実施、研究・視察・研修のための科学者・専門家・研究者の交流、共同研修・専門研修コースの実施、共同会議・シンポジウム・ワークショップ・イベントの開催を通じたその他の能力開発プログラムに関する協力を模索することに合意した。
DOSTはこの協力が新たなアイデアを生み出し、知識交換を促進し、差し迫ったバイオセキュリティ問題に対する革新的な解決策を育み、フィリピンウイルス学ワクチン研究所(VIP) の設立を視野に入れた国内の専門知識の構築に貢献するとしている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部