2023年09月
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ハーブ研究で5つの有望な取り組み、大きな経済効果 タイ

タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)は8月8日、タイ伝統代替医療局と共同で、近代的な農業技術とタイのハーブビジネスを促進するためのセミナーを開催したことを公表した。

このセミナーは、7月19日に東部経済回廊イノベーション特区(EECi)で開催され、以下5種の有望なハーブに関する取り組みが発表された。これらは、国立遺伝子工学バイオテクノロジーセンター(BIOTEC)の統合作物バイオテクノロジー・管理研究グループによる集中的な研究の対象であり、収穫量と生物活性化合物の生産性を高めることに重点を置いている。

  1. センテラアジアティカ:カノクワン・ロミャノン(Kanokwan Romyanon)博士は、同ハーブの200種以上の品種の中から、高収量と高い生物活性化合物含有量をもつ2種を特定した。同チームはまた、センテラアジアチカ生産のための垂直農法システムも開発した。
  2. クルクマ・ロンガ:ルジラ・ティサラム(Rujira Tisarum)博士は、同ハーブの大量増殖と品種選抜に関する研究、および屋内外生産システムの開発について発表した。
  3. ケンプフェリア・パルビフローラ:イェトー・ダッバダッタ(Yeetoh Dabbhadatta)博士は、同ハーブの高生理活性化合物品種を同定し、病原菌を最小限に抑える生産システムを開発する研究を行った。化粧品、食品サプリメント、医薬品用などにまもなく導入される予定だ。
  4. アンドログラフィス・パニキュラータ:プラダーム・ワニチャナナン(Praderm Wanichananan)博士は、高レベルの生物活性成分を含む同ハーブの品種を発見し、閉鎖型、半閉鎖型、開放型の圃場システムを含む一連の植物生産システムを構築している。
  5. ホーリーバジル:パニタ・チュティマヌクン(Panita Chutimanukul)博士率いる研究チームは無農薬の植物工場施設で高級ホーリーバジルを栽培することに成功した。チームはまた、90種類以上の同ハーブから、抗炎症作用、抗菌作用、アルツハイマー病予防、コレステロール低下作用、ガス除去作用など、数多くの貴重な特性を持つ品種を発見した。

    (出典:いずれもNSTDA)

    サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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