タイ国立科学技術開発庁(NSTDA)は8月8日、タイ国家放送通信委員会(NBTC)との間にインクルーシブデザインと支援技術に基づく放送・電気通信イノベーションの発展を目的とした了解覚書(MoU)を締結したことを発表した。
(出典:NSTDA)
MoUは、すべての消費者、特に障害者、高齢者、恵まれない地域のニーズに対応することを目的としている。インクルーシブデザインと支援技術を統合することで、放送・電気通信業界は社会参加を促し、社会的不平等を解消し、社会的流動性を促進することができる。
NBTCの委員長であるサラナ・ブーンバイチャイヤプラック(Sarana Boonbaichaiyapruck)教授は「MoUによるパートナーシップは、知識と技術への平等なアクセスを促進し、すべての人に新たな機会を開く革新的なソリューションの創造につながります」と述べた。NSTDA総裁のスキット・リムピジュムノン(Sukit Limpijumnong)教授はNBTCとNSTDAの過去の協力関係の成功を強調した。
NBTCとNSTDAは今年、第16回リハビリテーション工学・支援技術国際会議(i-CREATe 2023)を共催。イベントはタイ・サイエンスパーク・コンベンションセンターにて開催。中国、香港、台湾、シンガポール、マレーシア、日本、韓国、英国、オーストラリア、タイからから参加。
NBTCのトルポン・セラノン委員は、NBTCがi-CREATe 2023で展示会を開催し、デジタル・インクルージョンに関する講演を行うことを明らかにした。また、タイでは来年、タイ・デジタル・アクセシビリティ・コンテンツ・カンファレンスを開催する計画がある。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部