2023年09月
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エネルギーストレージ開発とリサイクルの展望をテーマにセミナー開催 タイ

タイ国立科学技術開発機構(NSTDA)は8月24日、NSTDA傘下の国立ナノテクノロジー研究センター(NANOTEC)がタイのノボテルバンコクプロンチットスクンビットで「エネルギーストレージの開発とリサイクルの展望」のセミナーを開催したことを発表した。

イベントは、タイの高等教育・科学・研究・イノベーション省(MHESI)の事務次官室(OPS)から助成を受け、タイのNANOTECと国立エネルギー技術センター(ENTEC)、中国の浙江理工大学と広州鵬輝能源科技股份有限公司、米国のノースカロライナ州立大学ウィルソン・カレッジ・オブ・テキスタイルの共同研究として進められた「使用済みリチウムイオン電池から排出される黒鉛廃棄物のZnイオン電池用再生電極への利用とアップサイクル」というプロジェクトの一環で行われた。

イベントはエネルギーストレージ開発とリサイクルの視点に関する知識の統合と議論を通じて、国内外にネットワークを構築することと、持続可能な方法で国の競争力を構築することを目的に開催され、講演者として下記の教授や科学者が招かれた。

(出典:いずれもNSTDA)

講演者

  • イ・フー(Yi Hu)教授(浙江理工大学)
  • スワブン・チラチャンチャイ(Suwabun Chirachanchai)教授(タイ、チュラロンコン大学石油・石油化学研究科(PPC))
  • ピンパ・リムトンクン(Pimpa Limthongkul)博士(タイ、NSTDA、ENTEC)
  • バロール・インタサンタ(Varol Intasanta)博士(タイ、NSTDA、NANOTEC)
  • ナカリン・サブジャラーンディー(Nakarin Subjalearndee)博士(タイ、NSTDA、NANOTEC)

イベントには50人以上の参加者があり、当該分野における知識の普及と持続可能な実践の促進が強化された。本プロジェクトでは海外や民間企業との協力ネットワークの構築と、リチウムイオン電池リサイクル後の廃棄物の可能性を探ることで、エネルギー技術開発における知見の向上の2つの成果があった。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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