フィリピン科学技術省(DOST)は9月12日、フィリピン経済特区庁(PEZA)と知識・イノベーション・科学技術(KIST)パークの設立に関する共同覚書回覧に署名したことを発表した。
フィリピンのレナート・ソリダム(Renato Solidum Jr.) 科学技術相と、PEZAのテレソ・O・パンガ(Tereso O. Panga)局長は、両機関のメンバーで構成される立会人グループの前で共同覚書回覧に署名した。
DOSTによると、KISTは、科学・技術・イノベーションを利用する新興企業や新規設立企業が、DOSTのさまざまなサービスを利用できるよう道を開き、国内のさまざまな地域の成長分野における経済発展に拍車をかける予定だ。
ソリダム氏は、「KISTパークの設立は、現政権の目標とDOSTの新たな方向性に沿ったものです。スタートアップ企業、スピンオフ企業、科学技術に基づく企業の成長の創出に不可欠であり、技術ビジネスのインキュベーションとアクセラレーションに関する取り組みを補完するものです。KISTパークは、技術移転が最大化されることで、経済成長の原動力となる研究開発努力を充実させるためのジェネレーターやハブとしての役割を果たすでしょう」と述べ、KISTパークについて「研究開発インフラを増強し、海外パートナーとの研究開発協力や、技術移転を促進し、イノベーションに向けて重要な役割を果たすでしょう」と取り組みの意義を強調した。
KISTパークの設立により、エンジニアリングやその他の重要な学位プログラムを活用することで、各産業界の人材ニーズにも対応することができると考えられている。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部