タイ国立科学技術開発機構(NSTDA)は9月11日、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)と人材育成・研究協力に関する了解覚書(MoU)に署名したことを発表した。
MoUは、NSTDAのスキット・リムピジュムノン(Sukit Limpijumnong)総裁とA*STARのアンディ・ホー(Andy Hor)副総裁によって調印された。これには、シンガポールから南洋理工大学(NTU)、国立大学(NUS)、工科デザイン大学(SUTD)、経営大学(SMU)の幹部らも出席した。
(出典:いずれもNSTDA)
この協定は、両国間の研究および人材育成の協力を促進することを目的としており、協力の第一段階は、教員交流、短期研究者交流、修士・博士課程奨学金などのプログラムを通じた人材育成に重点を置いている。「この協力の下、NSTDAはシンガポールの4大学が共同で実施する博士課程奨学金プログラムであるシンガポール国際大学院賞(SINGA)に、タイから優秀な学生を選抜し推薦します」と、NSTDAのS&T人材開発担当副学長であるパッチラリタ・チャットワリットポン(Patchralita Chatwalitpong)博士は述べた。さらに、NSTDAと4大学は、A*STARからの支援を受け、短期研究交流プログラムを実施する予定だ。
NSTDAの研究能力を紹介するため、NSTDAのウラチャ・ルクタノンチャイ(Uracha Ruktanonchai)副総裁らは、代表団をタイ・サイエンスパークのLANTAスーパーコンピュータ、タイ国立バイオバンク(NBT)、ファブリケーション・ラボなどの研究施設に案内した。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部