2023年10月
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国立電子コンピューター技術研究センターの年次会議を開催 タイ

タイ国立電子コンピューター技術研究センター(NECTEC)の年次会議と展示会NECTEC-ACE2023が9月12日に開催された。タイ国立科学技術開発機構(NSTDA)が発表した。

「タイのためのデータ、すべての人のためのデータ」をコンセプトにイベントは開催され、国家経済社会開発審議会事務局、アドバンスドインフォサービス(Advanced Info Service Public Company Limited)社などを含む19の公的機関や民間組織と共同でNECTEC-NSTDAが主催した。

冒頭の挨拶で、タイ工業省次官のワンチャイ・パノムチャイ(Wanchai Panomchai)氏は、「ビッグデータ管理と分析を活用することで、政府は意思決定プロセスを促進し、パフォーマンスの向上につながります。さらに、官民横断データ共有システムは、社会全体に大きな利益をもたらします」と語った。

NSTDA総裁のスキット・リムピジュムノン(Sukit Limpijumnong)博士は、「本イベントではNSTDAの研究を国家の問題に活かす新たなイニシアチブであるNSTDAコアビジネスにも焦点を当てています。特に、公共サービスの効率を高める市民参加型プラットフォームTraffy Fondue、公共医療サービスシステムのデジタル・ヘルスケア・プラットフォーム、食品と機能性成分のワンストップ・サービス・プラットフォームのFoodSERP、製造業の競争力を高めるデジタルトランスフォーメーションサービスのタイi4.0プラットフォームに注力しています。さらにスーパーコンピュータシステムLANTAにより、今後官民領域における膨大なAI研究が進むでしょう」と語った。

NECTECのチャイ・ウッティヴィヴァチャイ(Chai Wuttivivatchai)事務局長は、「本イベントには2000人以上の参加者が登録しており、新しいアイデアを交換するプラットフォームとなることが期待されています。会議では50人以上の講演者がデータ・プラットフォーム、データ・ガバナンス&セキュリティ、ビッグデータ&AIの進歩について発表します。30の展示ブースでは、NECTECとそのパートナーのデータソリューションとコアテクノロジーが紹介されます」とイベントの概要を伝えた。

(出典:いずれもNSTDA)

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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