タイの高等教育・科学・研究・イノベーション省(MHESI)と中国科学技術部(MOST)による第4回科学技術協力合同委員会が9月21日に開催され、進行中の共同プロジェクトの進捗状況が話し合われ、共同研究の展望が検討された。タイ国立科学技術開発機構(NSTDA)が発表した。
(出典:NSTDA)
合同委員会の議長はMHESI常務理事のシリルグ・ソンシヴィライ(Sirirurg Songsivilai)博士とMOSTのチャン・グァンジュン(Zhang Guangjun)副部長が務め、NSTDAからはウラチャ・ルクタノンチャイ(Uracha Ruktanonchai)副総裁が出席した。現在、NSTDAは鉄道技術と技術移転の2つの分野で中国の組織と積極的に協力している。
NSTDAの鉄道・現代交通研究センターは、タイ科学技術研究所(TISTR)および中国のCRRC(CRRC Corporation Limited)社と協力し、鉄道輸送システムに関する研究・試験を行うことを目的とした「中国・タイ一帯一路鉄道輸送共同研究所」を設立している。研究所は、タイと中国の高速鉄道プロジェクトを支援する上で重要な役割を担う。
タイ・中国技術移転センター(TCTTC)はNSTDAと共同で設立され、タイと中国の企業間の研究者交流、研修プログラム、ビジネスマッチングを促進している。TCTTCは2024年、デジタル技術、人工知能(AI)、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に対応するBCGエノコミー(バイオ・循環型・グリーンを重視するタイの経済モデル)に沿った技術の技術移転活動を推進する計画だ。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部