2023年11月
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レジリエンスと持続可能性を高める「災害リスク軽減・管理の革新」博覧会 比ミンダナオ島

フィリピンのミンダナオ島のカガヤン・デ・オロ市で10月4~6日まで、「ハンダ・ピリピナス:災害リスク軽減・管理(DRRM)の革新」博覧会が開催された。フィリピン科学技術省(DOST)が発表した。

(出典:DOST)

このイベントは「ミンダナオ島のためのレジリエンスと持続可能性の強化」をテーマに開催され、地域の経済を活性化し、2,600万人以上の人々の生活を向上させる可能性を秘めた100以上のイノベーションと技術について、さまざまなステークホルダーと一般市民を教育し、力を与えることを目的としている。

フィリピンのレナート・ソリダム(Renato Solidum Jr.)科学技術相は、「ミンダナオ島で経済成長を目指すためには、気候変動や災害のリスクを軽減し資源と富を守る必要があります。フィリピンのレジリエンスという新しいブランドを再構築するために、私たちは断固とした態度を取る必要があります。災害は、私たちが計画、意思決定、行動の指針として、利用可能で信頼できる科学的情報を活用しないときに起こるのです」と述べた。

イベントでは、災害予防、軽減、準備、対応、復旧、復興における幅広い革新と技術が紹介。これらは、DOSTが資金を提供し、開発し、支援し、州の大学やカレッジ、科学財団、地方自治体(LGU)、その他の政府機関、民間セクターらが出展をした。DOSTは、民間防衛局および内務自治省と協力して、リスクコミュニケーション、洪水警報システム、GeoRiskPHプラットフォーム、災害対策に利用可能な竹技術に関する議論など、さまざまなテーマに関するフォーラム、技術ピッチング、トレーニング、ワークショップを開催。また、フィリピン気象天文庁(DOST-PAGASA)は、膨張式の移動式プラネタリウムを設置し、一般市民、特に学生に宇宙に関しての教育セッションを提供する。博覧会では、クイズ大会やTikTokコンテストなど、若者にアピールする催しもあった。

サイエンスポータルアジアパシフィック編集部

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