フィリピンの科学技術情報研究所(DOST-STII)と同国のメディア情報リテラシー協会(PAMIL)が10月9日、国内の科学技術情報の強化へ向け協力する合意覚書(MoA)を締結した。フィリピン科学技術省(DOST)が発表した。
合意覚書(MoA)に署名するフィリピンの関係者
(出典:DOST)
今回のMoAは、DOSTの情報・マーケティング部門であるDOST-STIIの活動を支援することが目的であり、PAMILは一般市民が科学技術情報をより理解しやすく、アクセスしやすくすることで、科学技術情報の共有と生成を強化するためのサポートを提供する。
PAMILのリシェル・サイコー(Richelle Sy-Kho)会長はMoAについて、「正しい科学技術情報をどうすれば正しく理解できるかをフィリピン国民に橋渡しできることをうれしく思います。PAMILの目標は、情報をより分かりやすく伝えることであり、基本的には初等・中等教育レベルで理解できるようにします」と述べた。
DOST-STIIディレクターのリチャード・P・ブルゴス(Richard P. Burgos)氏は「コミュニケーションを強化することで、一般の人に私達の取り組みについて伝えることができるでしょう。結果として、私たちのプログラムへの参加者が増え、STEMコースに入学する生徒の増加にも繋がります」と取り組みに期待する。
DOST-STIIはフィリピンにおける科学文化の確立を目指した科学技術ライブラリーの維持、科学技術情報の普及、トレーニングによる科学コミュニケーターの能力向上という同機関のミッションを達成するための、資源、寄付、技術的専門知識、ネットワークを提供する機関、組織、州立大学(SUC)などで構成される80以上のパートナーを有しているとブルゴス氏は加えた。
サイエンスポータルアジアパシフィック編集部